庭木に人気!キンモクセイ(金木犀)の育て方は?剪定時期・害虫・肥料・病気など、キンモクセイの育て方
キンモクセイ(金木犀)は、ジンチョウゲやクチナシと並ぶ三大香木のひとつ。なかでもキンモクセイは秋を代表する香りの花木で、香りがとてもよいため、街の街路樹や公園の樹木として植えられています。オレンジの花で香りが強いキンモクセイを多くみかけますが、花が白く、マイルドな芳香のギンモクセイもあります。植える場所や好みに合わせて選び、庭や鉢に植えてみてはいかがでしょうか?
目次
キンモクセイとは?
中国原産とする常緑性の花木です。
オレンジの花はもちろん、光沢のある濃い緑色の葉とのコントラストも美しく、
鑑賞価値の高い庭木のひとつです。
庭に植えるとゆっくりと高さ5~6mほどに育ちますが、
コンパクトに育てたい人は鉢植えがおすすめ。
玄関先に鉢を置き、ウェルカムツリーにしてみましょう。
キンモクセイは花が小さく花色もやわらかいため、和庭にも洋風の庭ともマッチします。
地植えの場合、ほかの多年草と組み合わせて植えてもとても素敵ですよ。
キンモクセイの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期:9月下旬~10月中旬
植えつけ期:3月~4月
剪定:3月~4月中旬
※関東地方以西基準
置き場所
キンモクセイは、日当たりがよく風通しのよい場所で育てると花つきが良くなります。
大気汚染などで葉が汚れると花つきが悪くなるので注意しましょう。
水やり
土が乾かないように管理するのが上手に育てるコツ。
土が乾くと生育不良になったり、花つきが悪くなったりします。
特に、夏は水切れに注意してくださいね。
剪定・切り戻し
剪定時期:2-3月、11月
2-3月は樹形を整えるために短い枝をたくさん切り詰める「強剪定」を行います。
11月は花が咲き終わった後に少し軽めに剪定をすると良いでしょう。
花が咲き終わった後に剪定する習慣がつくと、成長しやすくなるため
長い期間ずっとキンモクセイの花と香りを楽しむことができますよ。
花芽をつける時期に剪定してしまうと花数が減ってしまうため咲かなくなってしまいます。
花つきを気にする方は春から夏にかけての剪定は避ける様に注意しましょう。
キンモクセイは常緑樹なので、花つきを気にされない方はいつでも剪定してかまいません。
増やし方
キンモクセイは挿し木をする事によって増やす事ができます。
1,新しい枝を剪定する(雑菌済のはさみで斜めにカットするのがポイント!)
2,水に1-2時間たっぷりつけておく
3,切り口に発根促進剤を塗る
4,挿し木専用の土などを入れた鉢やポットに挿す
根が張るまでは水やりを欠かさない様に注意しましょう。
お庭に植え付けする際は最も根づきが良い春のシーズンがベストです。
栽培のポイント
キンモクセイは、やや湿り気のある肥沃な土を好みます。
苗木を植えつける場合は、黒土を主体にした土を選び、
完熟堆肥や有機質肥料を混ぜ込んだ湿り気味の土に植えましょう。
植えつけ後は日当たりの良い場所で管理するのがポイント。
日照不足になると枝が細く弱くなり、葉を落とすこともあるので注意してください。
キンモクセイは、秋が深まる頃に小花を一斉に咲かせます。
昼間よりも夜の方が強く香りますよ。
主な病害虫
害虫:カイガラムシ、ミカンハダニ
病気:褐斑病、炭そ病、先葉枯病
キンモクセイ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
庭植えにも鉢植えにも混ぜて使えばOK
腐植を多く含み、土を改良するので地植え、鉢植え、どちらの場合も用土に20%程度混ぜて使用します。根張りが良くし、排水性を高めるための木炭が配合されています。
早く効く成分と長く持続する成分をバランスよく配合
すぐに溶けだす窒素リン酸カリとゆっくり分解するたんぱく質を配合し、早く長く効果が持続します。花をきれいに咲かせ、葉の色つやを良くします。
そのまま散布すればOK。便利に利用できる
3種の有効成分(2種の殺虫成分と1種の殺菌成分)を配合した殺虫殺菌剤です。そのまま噴射すればOK。予防効果もあります。
甘くやさしい香りが魅力なキンモクセイ
甘くやさしく香る樹木「キンモクセイ」
キンモクセイの楽しみ方は、いろいろありますよ。
おすすめは、香りの強い咲き始めの花を摘み取り、塩と混ぜてビンに入れるだけで作れるモイストポプリ。
香りが長持ちするので、お部屋に飾りながら香りを存分に楽しめますね。
また、キンモクセイの花びらでシロップを作ったり、
お茶(珪花茶)にしたりして楽しむこともできますよ。
キンモクセイの香りには、疲労回復やリラックス効果があるとか。
カフェインが含まれていないので、安心して味わえますね。