キンカンの木の育て方は?苗木からがおすすめ!庭木としても鉢植えでも出来るキンカンの育て方をご紹介

2018年10月14日


柑橘類のなかでは珍しく果実を皮ごと食べることができるため、栄養価が高く、丈夫で育てやすい果樹「キンカン」。花も葉も果実も柑橘特有の甘くさわやかな香りを放ち、果実はほろ苦く甘酸っぱい風味を楽しめます。1本あると、鮮やかなグリーンの葉っぱ、愛らしい白花、オレンジ色の果実で庭が華やかになりますよ。

キンカンとは?

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キンカンは、中国原産のミカン科キンカン属の植物。 キンカンは寒さに強く栽培が簡単なので初心者におすすめしたい庭木です。 キンカンにはいろいろな種類がありますが、生でおいしく食べることができて、果実が大きい品種は「ネイハキンカン」。 この品種は、果実にビタミンAとビタミンCを多く含み、生食もでき、調理にも向いているので特におススメです。 地植えのキンカンは、ほかの柑橘に比べて開花も熟期も遅いですが、熟すのを待ち、3月~5月頃に収穫したものを食べるととてもおいしいですよ。 また、キンカンは樹形が小ぶりなので、場所をとらず育てることができます。 庭のシンボルツリーにしてもかわいいですよ。

キンカンの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

収穫期:2月~5月中旬 開花期:7月~8月 植えつけ期:3月下旬~4月中旬 剪定:3月~5月

置き場所

キンカンは鉢植え、地植えともに日のよく当たる場所で育てます。

水やり

鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。 地植えの場合、特に水やりの必要はありません。

栽培のポイント

キンカンは受粉する必要がないため、1本でも果実がなります。 苗木の植えつけ適期は、春(3月下旬~4月中旬)。 水もちと水はけのよい土壌に苗木を植えましょう。 植えつけ後、夏に白い小花が咲きますが、大きくおいしい果実をつけるには花を間引くのがコツ。 枝1本につき1~2個の果実がつくようにすると、冬から春にかけて大粒のおいしい果実を収穫できますよ。 収穫後、果実がなっている3月~5月に軽く剪定を行いましょう。 キンカンは生長が遅いので、混みあった枝を軽く切るくらいの方が果実がよくなります。 鉢植えは2月、5月、10月に、庭植えは2月と10月に、リン酸を多く含んだ化成肥料を施してあげると、さらに実つきがよくなりますよ。 鉢植えは根詰まりを防ぐために、2年に1度は植え替えましょう。

主な病害虫

害虫:カイガラムシ 病気:特になし

キンカン栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

初期の生育に必要な有機質肥料をブレンドした専用培養土

プロトリーフ 果樹・花木の土

プロトリーフ 果樹・花木の土

保水性、排水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの専用培養土は、しっかりとした幹と枝を生育させ、花を咲かせてくれます。

花つき・実つきをアップさせる肥料

花ごころ 花・実をつける肥料

花ごころ 花・実をつける肥料

花つき、実つきを良くする天然成分を豊富に含んでいます。 醗酵した有機質なので植物にやさしく長く効果が持続します。

カイガラムシを見つけたら

住友化学園芸 ベニカ水溶剤

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野菜と果樹の害虫退治に。 害虫の発生を長く予防します。 春から冬まで幅広く使えます。

キンカンは冬の健康を維持する保存食にピッタリ!

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キンカンがたくさん実ってあまったら、ジャム、甘露煮、フルーツソースを作ってみてはいかが? 昔から喉の痛みや咳止め、風邪の予防に効果があると言われています。 キンカンは、冬の健康を維持する保存食にピッタリ! 皮の部分にビタミンCやヘスぺリジンといった栄養が凝縮しているので、丸ごと調理するのがポイント。 タネは苦みが残るので、取り除いてくださいね。