ニゲラの育て方は?種まき時期や肥料・用土など、鉢植えでも寄せ植えを楽しめるニゲラの栽培方法
春真っ盛りのガーデニングシーズンに涼しげな花を咲かせるニゲラ。ふわふわと風に揺れる花と葉はかわいらしく、庭でも切り花でも人気です。主張しすぎない花姿は洋風、和風どちらの庭にもマッチしますよ。秋にタネをまき、発芽した後は放任でOK! 春の開花後は、実を鑑賞して楽しめます。しかも、そのまま放っておくと実の中からタネが落ち、翌春また花を咲かせてくれるのだから、手間いらずでラクちんですね!
目次
ニゲラとは?
ニゲラは、クロタネソウ属に分類される一年草。ガーデニングのほかアレンジメントやドライフラワーにも活用されます。太い茎から糸や針に似た細い葉っぱを出し、直径3~5㎝の花(葉が変化したガク)を咲かせます。花色は青、紫、白、ピンク、ミックスがあり、淡いパステルトーンで、どんな庭とも調和します。
ニゲラには、一重咲きと八重咲きがあります。一重咲きは白と青の花が咲く「ペルシャン・ジュエル」、八重咲きは青紫の花が咲く「ブルー・イスタンブール」がおススメ。ニゲラの個性を引き立てるには、野の花のような植物(ラベンダー、キンギョソウ、アガパンサスなど)を合わせましょう。庭に混植しても寄せ植えにしても素敵ですよ。
また、ニゲラは、タネをスパイスとして楽しむことができますよ。ニゲラ・サティバという品種のタネはブラックシードと呼ばれ、インドや中東では、ピリッとした辛味と甘い香りをいかして、料理やパンの風味づけに使われています。食欲増進、ダイエット効果、ガン予防などの効能があるとか。ただし、食用できるのはニゲラ・サティバだけなので、くれぐれも注意してくださいね。
ニゲラの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期:4月下旬~7月上旬
植えつけ期:3月中旬~4月、10月~11月
置き場所
日が当たり、水はけのよい土を好みます。耐寒性があり、防寒対策は不要です。
水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えるのがポイント。地植えの場合は特に必要ありません。
栽培のポイント
ニゲラの育て方は、とってもカンタン。初心者でもタネから簡単に育てることができますよ。注意点は、ただひとつ。ニゲラのタネは光を嫌うため、タネをまいた後は土をしっかりかぶせること。光が当たると発芽しないので、ご注意を。タネまき後は2週間に1回を目安に肥料を控えめに与えます。10月上旬~11月下旬に苗が大きく育ったら、花壇やコンテナに植えつけましょう。苗が大きく育たなかったら、その後も育苗して春まきにします。秋にタネ(膨らんだ実)を採って、花壇に直接まくこともできますよ。ニゲラは、お手入れが不要です。剪定も花がら摘みも必要ありません。
主な病害虫
害虫:アブラムシ
病気:特になし
ニゲラ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
初期育成に必要な栄養素がはいった有機培養土
元肥入りでいろいろな植物に手軽に使用できます。赤玉土や鹿沼土、バーク堆肥をほどよく混合し、保水性と排水性の高い培養土は、鉢植えにもぴったりです。
ばらまくだけでOK。元肥にも追肥にも使える
ばらまくだけでOK。さまざまな植物の元肥や追肥にかんたん便利に使える肥料です。栄養分を効率よく吸収させる腐植酸が配合され、緩効性肥料としての効果もあります。粒状で、土壌の温度変化や植物の生育にあわせて溶け出す量が調節されます。
30日間効果が持続。幅広い植物に使用できる
アブラムシ、ハダニ、うどん粉病 花や緑など幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。害虫に対して速効性があるのが特長。病原菌の侵入も防ぐため、病気も防いでくれます。
可憐な花とはうらはらに強くて丈夫なニゲラ
ニゲラの英名は「Love in a mist(霧の中の恋)」。糸状の細い葉が花を霧のように包む姿に由来しているそう。それにちなんで「困惑」や「夢の中の恋」といった花言葉がつけられていますよ。パステルカラーでふんわりと花開くイメージとはうらはらに、花はとても強くて丈夫。可憐な生花、風船のような実、ドライフラワーと、ニゲラのさまざまな表情を楽しんでくださいね。