ニオイバンマツリの育て方は?挿し木や肥料・用土など、地植え・鉢植えで楽しめるニオイバンマツリの栽培方法

2018年6月2日


春から夏にかけて、白と紫の花でおおわれ、枝が見えなくなるほど咲くニオイバンマツリ。咲き始めは濃い紫で、淡紫から白へと数日で花色が移り変わる様が幻想的です。ジャスミンのようなさわやかな香りも楽しめます。

ニオイバンマツリとは?

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ブラジル、アルゼンチンを原産地とする南米生まれの熱帯植物で、3mくらいまで育つ低木の常緑樹です。霜が強く降りない地域では戸外で越冬する地植えで庭木としても楽しめます。鉢植えでコンパクトに育てることもできますよ。

紫と白の紫陽花にも似たやさしい小花をしっとりと咲かせるニオイバンマツリ。日に日に移り変わる繊細な色の変化に目が離せません。

ニオイバンマツリの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル 

植えつけ・植え替え期:4月中旬~6月
開花期:4月~7月
※関東地方以西基準

栽培環境・日当たり・置き場所

日当たりの良い、湿気のある場所を好みます。

水やり

鉢植えは土の表面が乾いたら夏場は毎日たっぷりと。地植えでも雨が降らずに乾燥したら水やりを行いましょう。

栽培のポイント

鉢植えなら秋から春は日光がよく当たる場所に置き、夏は直射日光を避けて半日陰に置きましょう。
地植えは、湿り気のある場所が適しています。北風が当たらない場所に植えると戸外でも冬越しできますよ。

ただし、乾燥には弱く、旺盛に開花している時もよく水分を吸水するので、油断せず、水切れには十分注意してください。肥料は春から秋の生長期に、緩効性化成肥料を置き肥しましょう。

4月~9月に挿し木で増やせるので、枝を5~7cmほど切って、バーミキュライトや鹿沼土などの清潔な用土に挿してみてください。やがて根を出してきます。大きく間延びしたら、花後できるだけ早く切り戻しを行います。切り戻しは夏までに済ませるのがポイントですよ。

主な病害虫

害虫:カイガラムシ
病気:特になし

ニオイバンマツリ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

初期の生育に必要な有機質肥料をブレンドした土専用培養土

プロトリーフ 果樹・花木の土 12リットル

プロトリーフ 果樹・花木の土 12リットル

保水性、排水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの専用培養土は、しっかりとした幹と枝を生育させ、花を咲かせてくれます。

リン酸成分多めの肥料で花つき良く育てたい

花ごころ 果樹・花木の肥料 1.8kg

花ごころ 果樹・花木の肥料 1.8kg

油粕や米ぬかなどを発酵処理した有機肥料。花つきを良くするためのリン酸成分を多く含み、元肥にも追肥にも使用できます。

カイガラムシには専用エアゾールがおすすめ

カイガラムシエアゾール 480ml  住友化学園芸

カイガラムシエアゾール 480ml 住友化学園芸

ジェット噴射で高いところまで薬剤が届く、カイガラムシ専用のエアゾールです。庭木やバラに使用でき、夏はもちろん冬の越冬成虫にも使用できる優れものです。

鉢植えでも地植えでも元気に育つニオイバンマツリ

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熱帯生まれのニオイバンマツリは冬の寒さと水切れに気をつければ、毎年、優雅で芳しい花を咲かせてくれます。
鉢植えを地植えに植え替えても元気に育つほど丈夫なので、初心者にはぴったりの花ですね。