キウイフルーツの栽培は鉢植えでできる?種類や剪定・収穫時期・害虫、肥料・用土などキウイの育て方
果物のなかでトップクラスの栄養素を含むパワーフルーツとして今注目を浴びているキウイフルーツ。健康を意識して日々食べるなら自分で育ててみませんか?難しそうなイメージがありますが、実は、乾燥や寒さに強く生育旺盛。病害虫に強く、薬剤散布をほとんどしなくても花芽や果実がつきやすいことから家庭向きの果樹としても人気です。キウイフルーツは未熟の状態で果実を収穫し、常温に置いて熟すのを待ってから食べるため、保存性が高いのもうれしいところ。自分好みに熟させて食べるのも格別の味わいですよ。
目次
キウイフルーツとは?
関東以西の温暖な地域での栽培が適しています。たくさんの品種がありますが、大きく分けると果肉の色が緑色系と黄色系があり、緑色系は甘酸っぱい風味で食物繊維が多く、黄色系は甘みが強くビタミンC、ビタミンEを多く含んでいるのが特長。
キウイフルーツには雄木と雌木があり、受粉して実をつけるので同系の品種をセットで植えることが必須。10m以内なら自然に受粉するので手間はかかりません。
緑色系の代表的な品種は大きい果実が収穫できる「ヘイワード(雌木)」。ヘイワードには相性のいい「トムリ(雄木)」を近くに植えてくださいね。
一方、黄色系を育てるならキウイフルーツのなかで糖度が最も高い「センセーション・アップル」がおススメ。近くには黄色系の「孫悟空(雄木)」を植えてくださいね。
キウイフルーツ栽培のポイント!
基本的な生育のサイクル
開花期:5月中旬~6月上旬
収穫期:10月下旬~11月中旬
剪定:1月~2月
※関東地方以西基準
置き場所
水やり
地植えの場合は、夏に日照が続くようであれば水やりを行いましょう。ただし、夏に水切れさせると落葉して果実が収穫できなくなるので注意してくださいね。
栽培のポイント
雄木と雌木を1株ずつ揃え、棚仕立てにします。
植えつけ後、強い枝だけを2本残してほかの枝は取り除き、ツルが支柱に巻きつき始めたら、勢いが弱い方の枝を取り除き、良い枝だけを残して1本立ちにします。
その後、翌年は主枝から出る枝を50cm間隔で伸ばして横方向に誘引して広げます。花は4~5節くらいの所につくので、その先にある葉10~12枚の長果枝で蕾を3~4つ、葉6~7枚の短果枝でふたつぐらいを目安に余分な蕾を間引いて摘み取ります。
その後、実が膨らんできたら、発育不良の小さい果実や傷のある果実は取り除き、最終的には長果枝で3果、短果枝で1果を残すように調整しましょう。
剪定は1~2月の間に行ってくださいね。果実がついた節の先の芽を3~5芽残して切り戻します。
地植えの場合は、元肥として11月に『マグァンプK 大粒』を、7月と9月に追肥として置肥『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』を与えます。
鉢植えの場合は、2月に元肥『マグァンプK大粒』、追肥として6月と9月に『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』を与えましょう。
植えかえは2~3年に1回程度行います。
『マグァンプK 大粒』
『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』
主な病害虫
病気:花腐細菌病、かいよう病、果実軟腐病
キウイフルーツ栽培の用土、肥料をご紹介
根の張りを促すおすすめ用土
キウイフルーツの実つきをアップする肥料
たくさん実がなるキウイフルーツ!
植えつけ3年目頃から新しく伸びた枝に果実がつき始めますよ。
一般的には果皮の地色が茶色になったら収穫適期。霜が降りる前(11月)までに収穫を済ませ、その後2週間ほど追熟させます。
急ぐ場合は室温が20℃程度の場所に、リンゴと一緒にビニール袋に入れておくと1週間ほどで熟しますよ。ぜひ試してみてくださいね。