四角豆(シカクマメ)ってどんな食べ方するの?四角豆の栽培方法とレシピをご紹介!

2022年9月2日


シカクマメは、コリコリとした食感が楽しく、やや苦味がありますがあっさりとした味です。沖縄に行ったことのない方や住んでいない方には、あまり馴染みがないかもしれません。そんなシカクマメですが、全国のスーパーで買うことができるので、まだの方はぜひお試しを!

四角豆(シカクマメ)とは?

実の断面にひだがついて四角い形をしている「シカクマメ(四角豆)」はツル性シカクマメ属の草木になる実鞘の夏野菜で、熱帯アジアが原産。
そのユニークな形から、英語では「winged bean(翼のある豆)」、沖縄では「うりずん豆」「シカクマーミ」と呼ばれています。
ちなみに琉球の方言で「うりずん」は、旧暦の二・三月、春分から梅雨入り前までの、初夏を指す言葉で、「潤い初め(うるおいぞめ)」が語源といわれています。

 

四角豆は、日本では1960年代の後半から沖縄で栽培が開始されました。
種まき、または苗を植えつけた後、8月上旬頃に淡青色のスイートピーに似た花を咲かせます。
熱帯地方が原産の野菜ということもあり、日本では9~10月に食べ頃の旬を迎えます。

食べられるのは豆の鞘だけではなく、葉や花、そして葉が枯れた後地中にできるイモ(塊根)までもが食用になります。
コリコリとした食感が楽しく、あっさりとした味わいですよ。
茹でて、炒めものやサラダ、和え物にして食べると美味しいです。
加熱し過ぎると色がくすむので、あざやかな緑色を楽しむには短時間で加熱調理するのがポイントです。

シカクマメの選びかた

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サヤのヒダがきれいに揃っており、先端部分が青々とした美しい緑色のものを選びましょう。
鮮度が落ちているものは、全体的に色が薄い・ヒダがしなびてしまっている・ヒダの端が黒く変色してしまっています。

 

さらに、ツヤがなかったり、種が入っていると硬くなっているため
サヤが凹凸しているものなどは若サヤではないため、おすすめできません。
市場に出回っているものは若サヤになるので、スジを取らなくても良いですが、
気になるのであれば取ってもいいでしょう。

シカクマメの保存方法

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冷暗所保存

シカクマメは温かな地方で採れる野菜なので、冷蔵庫に入れてしまうと低温障害で、傷
みの進行スピードが早くなるので注意しましょう。

 

通気性のあるもので包んでから、冷暗所で保存することをおすすめします。
また、1週間程度は持ちますが、なるべく早く食べるようにしましょう。

冷凍保存

長期間保存したい場合には、硬めにさっと茹でてから(1分~2分程度)冷凍します。
調理のときは、炒め物や汁物として使用する場合には、凍ったまま調理します。

シカクマメの食べかた

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下ごしらえ

色鮮やかな緑色と、独特な歯ざわりである食感を活かすために、加熱しすぎには注意しましょう。
下準備として、下茹でしておくと加熱しすぎも抑えられます。

 

天ぷらにして食べる場合は、生のまま衣を付けて揚げることも可能ですが、
下茹でしてからサッと揚げた方がより美味しく仕上がります。

炒め物は、下茹でしたあとに絡めたほうが仕上がり、食感ともに良くなりますよ。

茹で方は、調理方法にもよるのですが、塩を加えた熱湯にシカクマメを入れて、1分ほどさっと茹でます。
和え物やサラダなどにする場合には、2分~3分程度を目安に。
茹で上がったらすぐに冷水に落として、色止めをします。

切るのは、茹でたあとです。これは、余分に旨みや栄養素を流失させないようにするためです。
食べやすい大きさに切っていきましょう。

筋の取り方

四角豆の場合、若い四角豆であれば筋は柔らかいため、取る必要はありません。
ただ、しっかりと成長したものは筋が硬くなっていることが多いため、気になる方は茹でる前に取るようにしましょう。

 

筋の取り方は、四角豆の先端に爪楊枝などを刺し、筋を起こします。
起こした筋をつまみ、エンドウなどと同様スーッと引っ張ると、きれいに取れますよ。

シカクマメの美味しいレシピ

シカクマメのガーリック炒め

※画像はイメージです。

 

※画像はイメージです。

材料
・シカクマメ 約20本
・ベーコン 2枚
・オリーブオイル 大さじ1~2
・にんにくのみじん切り 適量
・鶏がらスープの素 小さじ1弱
・ブラックペッパー 適量

 

作りかた
1.シカクマメをカットしていきます。短時間で火を通すために、縦に半分にカットします。
2.オリーブオイルでにんにくのみじん切りとベーコンを炒めていきます。
3.2にシカクマメを加えてザッと炒めたら、鶏がらスープの素とブラックペッパーで味付けをしていきます。ベーコンは塩気がありますので、加減してくださいね。
4.シカクマメの量は、小ボール1杯分程度が良いです。これで出来上がりです。

ポイント
炒めてもシャキシャキシタ食感が楽しめるシカクマメ。
味付けは塩コショウでも美味しいですが、鶏がらスープの素で味が決まります。

シカクマメとキノコの香りソテー

※画像はイメージです。

 

※画像はイメージです。

材料(2人分)
・シカクマメ 4本
・シメジ 1袋
・エリンギ 1本
・にんにくのみじん切り 1片
・しょうがのみじん切り 1片
・ごま油 大さじ1
・塩 少々
・コショウ 少々
・塩(茹でる用) 少々

 

A
・酒 大さじ1
・柚胡椒 小さじ1/2

作りかた
1.シカクマメを塩茹でして、冷水に浸したあと、斜めにカットします。シメジは根元を切り小房にほぐします。エリンギは横を2等分にして、縦に手で割いていきます。
2.フライパンにごま油を入れて、にんにく・ショウガ・シメジ・エリンギを投入して強火で炒めていきます。
3.全体に油が回ってキノコがツヤツヤしてきたら、シカクマメを入れます。
4.混ぜ合わせたAを3に加えて、全体に馴染ませて、塩・コショウで味付けすれば、出来上がりです。

シカクマメの胡麻和え

※画像はイメージです。

 

※画像はイメージです。

材料(2人分)
・シカクマメ 12本
・胡麻 大さじ3
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1

 

作りかた
1.シカクマメをサッと湯掻いて、冷えたあとに食べやすい大きさにカットしていきます。
2.調味料を混ぜ合わせます。
3.2とシカクマメを和えたら出来上がりです。とてもお手軽にできる一品ですね。

ポイント
シカクマメを湯掻く際には、シャキシャキの歯ごたえが残る程度に。

シカクマメの卵スープ

※画像はイメージです。

 

※画像はイメージです。

材料(2人分)
・シカクマメ 100g
・卵 2個
・中華スープの素 大さじ1
・水 600cc
・塩 少々
・コショウ 少々

 

作りかた
1.シカクマメを5㎜幅にカットしていきます。
2.鍋に水を入れて、中華スープの素を加え煮立ったら、火を弱めて塩コショウで味を調えます。
3.卵を1個ずつ溶いて、静かに流し込みます。
4.1を加えて煮立ったら、出来上がりです。

ポイント
シカクマメは最後に入れて、サッと火を通すだけで、鮮やかな色に仕上がります。

少し硬めでクセになるシカクマメに注目!

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いかがでしたか。シカクマメは、炒めても和え物にしても美味しく食べることができる、調理法を選ばない野菜ということが分かりました。
ご紹介した以外にも、生のままサラダとして食べることもできますし、天ぷらにも適しています。
東南アジアでは、特にスープの具として食べることも多いようです。

 

そして、市場にはサヤの部分が多く出回っていますが、
じつは葉や花・熟した豆・地下芋のすべてを食べることができる、万能食材になります。

また、豆の部分は大豆同様、特に栄養価が高く、ビタミンAやビタミンC、食物繊維が多く含まれています。
沖縄の野菜というと、ゴーヤを思いつく方が多いかと思いますが、シカクマメの美味しさを知り、
ぜひこれからレシピに追加していってみてくださいね。