マーガレットは初心者におすすめ!育て方や肥料、剪定のポイントとは?
可憐な花が魅力的なマーガレット。鉢植えでも育てやすいうえに開花時期が長いので、ガーデニングでも人気があります。今回は肥料・培養土の選び方から、冬越しについて初心者にも分かりやすいようまとめました。ぜひ、マーガレットを上手に咲かせてみましょう。
マーガレットとは
スペイン領カナリア諸島が原産で、日本には明治時代の末期頃にヨーロッパから伝わったとされています。
大正時代から多く育てられるようになり、近年日本で多くの育種が行われており、たくさんの花色、咲き方のバリエーションが生まれています。
比較的丈夫なので初心者でも挑戦しやすく、ガーデニングで栽培されることの多い植物です。
また、多年草なため、環境が合えば毎年、可憐な花を咲かせるのも魅力のひとつと言えるでしょう。
基本的、マーガレットには香りはありませんが、ラベンダーに似た香りをもつ交配種があったり、黄色いマーガレット「キバナマーガレット」はマーガレットと春菊を交配させて作ったもので、キバナマーガレットは春菊と似た香り…。
鉢植え、地植えの両方で育てやすく、寄せ植えやハンギングバスケットの主役として人気があります。
マーガレットの品種と特徴
そのパッと開いた花形の愛らしさから、古来多くの人々に愛されてきました。
マーガレットは、それほど種類は多くありませんが花の形の特徴によって、次のようなタイプがあります。
*ひと重咲き*
花芯の周りをぐるりと一周、花びらが囲む代表的な花形です。マーガレットといえばほとんどの方がこのタイプを思い浮かべると思います。
*丁字咲き*
キク科の花によく見られる咲き方です。キク科の花は中央に黄色い部分がありますが、これは細いストローのような花が縦に集まって咲いています。キク科ではこの中央部分の花を筒状花(とうじょうか)、又は管状花(かんじょうか)と呼びます。外側の花びらを舌状花(ぜつじょうか)と呼びます。これらはすべて、ひとつひとつが独立した花で、多数の花が集まってひとつの花を形成します。
*八重咲き*
筒状花があるはずの花芯部分が外側にある舌状花と同じような花びら状に変化しているタイプ。花びらがたっぷりと何層にも重なっているので、愛らしい印象のマーガレットです。
花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白。
✿マーガレットを育ててみたい方!!✿
マーガレットの苗は春ごろ出回ります。苗を選ぶ時は株元がしっかりしていてぐらついてないもので、花芽がたくさんついてるものがおすすめ!
植え替え(鉢替え)はマーガレットの根が詰まってきたら、一回り大きな鉢やプランターに軽い石と土を入れ(水はけをよくしましょう)苗を鉢の中央に置き、周りに土を埋めて固定したら水をたっぷりと与えます。
この作業は真夏と真冬を避けた3~5月.9~10月頃の暖かい日に行うのがおすすめです!ほんのひと手間を加えたら長く楽しめる植物です。
デザインも実用性も抜群!おしゃれなセメント鉢
底穴と受け皿付きで、室内やベランダなど、あらゆる場所に置けます。
シンプルなデザインなので、草花を引き立ててくれるのもうれしいポイント。
寄せ植えにピッタリ!ナチュラルな風合いのプランター
通気性、水はけがよく、根腐れしないので寄せ植えにもおすすめです。
浅型なので、マーガレットなどの背が低い植物を育てるのに適しています。
マーガレットの育て方のポイント
置き場所・夏越し・冬越し
耐寒性が低めなので、12月から3月下旬頃までは室内などの暖かい場所で保管しましょう。
戸外に置く場合は寒風の当たらない南向きの日だまりを選んだり、袋や段ボールをかぶせて霜よけを行えば戸外でも冬越しさせることもできます。
暖かくなる4月頃から11月までは、日当たりのよい戸外で管理しますが高温多湿を嫌うので、梅雨時は長雨の当たらない風通しのよい場所へ移動させ、梅雨明けから8月までは半日陰で管理してください。
地植えの場合は南向きの日だまりなど、寒風の当たらない日当たりのよい場所に植え付けます。
水はけが悪い場合は、土を盛ったり腐葉土などを使うとよいでしょう。12月から2月は霜よけ施してくださいね。
用土・肥料
高温多湿を嫌うので、上手に夏越しさせるためには水はけのよい用土で植え付けます。
また、酸性土を嫌うので用土に苦土石灰を混ぜて酸度を中和させましょう。
草花用として市販されている培養土に苦土石灰、有機石灰を混ぜて1~2週間程寝かせて準備しましょう。
春と秋は置肥を、晩秋~春は液肥を施します。夏は生育が止まるので肥料は不要です。
あらゆる植物、野菜に使える肥料成分を含んだ土
地力を高めるココナッツファイバーなどの土壌改良素材をブレンドしています。
効き目が穏やかで肥効期間が長いIB肥料と海藻成分のミネラルとカルシウムの効果で根張りを良くします。
草花、鉢花に最適な肥料
臭いも少なく清潔なので、玄関先、ベランダ、室内でも安心して使えます。
花つきを良くするリンサン成分と、株を丈夫にするカリ成分を多く含み、つぎつぎと花を咲かせます。
水やり
土が乾いていたら、根元にジョウロなどで水を与えます。
このとき、花には直接かけないように注意。腐ったり、カビが生えたりしてしまいます。
また、地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。
目盛付きで水やりの目安が分かりやすいじょうろ
注ぎ口が細いので、鉢植えやプランターの植物にちょうどよい量の水を耐えることが可能。
おしゃれなデザインなので、置くだけでインテリア代わりにもなりますね。
ホースガイドが左右に動く便利機能付き
ホースガイドが左右に動く機能付きなのもうれしいポイント。
程よいサイズ感なので普段使わない時も、省スペースに収納できます。
植え替え
大きすぎる鉢に植え替えると、用土の乾きが悪くなり、根腐れの原因となるので注意!
真夏と真冬は避けて、3~5月頃、または9~10月頃の暖かい日に植え替えを行いますが30℃以上が数日続く場合は植え替え時期でも避けた方がよいでしょう。
■植え替え手順
①株を鉢から抜く。(びっしり根が回っています)
②根鉢の硬くなっている部分の土をほぐします。
(根鉢とは、草木の根が土を抱えるように張っている部分のこと)
③植え替えする鉢底に網を敷き、軽石と用土を鉢の1/3ほどの深さまで入れます。
④株を鉢の中央に置き、その周りに用土を注ぎ、すき間ができないように細い棒などでつついて入れます。
⑤入れ終わったら、周囲を手で押して用土を詰める。
⑥むれを防いだり、株数を増やしたりするため、葉のついている部分の下半分を残して、上の枝を切る。
⑦植え終わったら、たっぷり水を与えましょう。
■植え替えのサイン
・鉢底の穴から根が出てきた
・水やりをしたときに、水が土の中になかなかしみ込まない
・水やりしてもすぐ乾く
・葉が枯れたり、葉色がまだらになる
■植え替え時の注意
植え替える時は、黒く腐った根をできるだけ取り除き、生きている白い根は切らないようにしましょう!
また、植え替えの際、鉢土が乾燥していると、鉢から抜いたときに根をいためることがあるので、あらかじめ土を少し湿らせておきましょう!
注意したい病気や害虫
一旦、アブラムシが発生すると蕾が開かなくなってしまうため、発見したら早めにオルトラン剤などで防除しましょう。
また、苗の植え付け時に殺虫剤と元肥を土に混ぜ込こむとアブラムシ予防に役立ちます。
また、マーガレットは気温が30℃以上、上回る暑い日が続いてしまうと連続した高温による立枯病
が発生してしまいます。
予防策として、乾燥気味に育てることがポイントです。
マーガレットのアブラムシ対策に役立つ
害虫に対しては速効性とがあります(アブラムシで約1カ月)を実現。
病原菌の侵入を防いで病気も防除します。
剪定方法
草丈が大きく伸びた茎を半分以下に剪定すことで翌春にまた、たくさんの花が咲きます。
茎や枝を切って形を整えることの総称を『剪定』といいます。
剪定の方法には、切り戻し剪定、透かし剪定、刈り込み・刈り上げ、芽つみ・みどりつみの
4パターンがあります。マーガレットは「切り戻し剪定」を行います。
切り戻し剪定とは枝を半分~1/3ほど切って株を小さくし、形を整えることをいいます。
3~6月頃と9~10月頃に生き生きとした緑の葉を残しつつ切り戻し剪定していきます。
葉を残さないと枯れてしまう場合があるので要注意です!
刃が錆びにくい剪定はさみ
はさみの開閉がスムーズなため、握力が弱い方でも使いやすく、ガーデニングを楽しむ幅広い世代に人気があります。
専用の合皮カバーが付いているので、持ち運びにも便利です。
枯れた葉、花の処理
マーガレットの育て方のポイント増やし方
また、挿し木によって簡単に増やすことができます。
挿し木
マーガレットを増やしたいなら、挿し木がおすすめです。
太くてしっかりとした茎を選び、芽の先端から5~10cmのところで葉っぱを2~3枚ほど
残した状態にして、枝を剪定はさみで切ります。切った枝の切り口を2時間ほど水につけておきます。
小さな容器に挿し木用の土を入れて水をかけて湿らせます。土に指で穴を空けて枝を指します。
約1カ月後には根が出てきます。根が出てきたら植え替えを行います。
マーガレットを上手に咲かせて、きれいな花を楽しもう!
開花時期が長く丈夫なため、ガーデニング初心者にも栽培しやすい植物です。
寄せ植えやハンギングなどで自分好みに寄せ植えできるとトキメキが倍に!!!!
是非、楽しんでいただきたいのですが…
他の植物との組み合わせによって見え方が変わる…組み合わせが難しい!!と思われている方も多いかもしれませんね。
組み合わせのポイントとしてはマーガレットのように上に伸びて育ち、株元が透けがちのものは、株が横に茂るものか、地面をカバーするように育つ草姿の植物を合わせるとバランスがとれやすいですよ!また、株が大きめのマーガレットには花茎の動きを生かせるように、マーガレットとは異なる草丈の植物を選ぶことで、高低差が生きてきてナチュラルな印象の景色が楽しめます。
いろいろ挑戦して、マーガレットをきれいに咲かせ、ガーデニングライフを満喫しましょう。
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