ハクサイ(白菜)の育て方!家庭菜園もできる栽培のコツや手入れのポイントを初心者にも分かりやすくご紹介
ハクサイ(白菜)は味にクセがなく幅広く愛されている野菜です。
和・洋・中など料理のジャンルを問わずどんなレシピにも合うところがポイント。
家庭内では鍋物や炒め物、漬物などでおなじみですよね。
そんな親しみのあるハクサイ(白菜)をぜひ家庭菜園としては畑・プランターで栽培してみましょう!
ハクサイ(白菜)栽培の特徴
ハクサイ(白菜)の主流は結球種ですが、半結球種といったものもあります。
球の先で葉が重なり合う包披形の品種が多く栽培されています。
また、砲弾形やタケノコ形(紹菜)といったものもあり、タケノコ形はキムチ漬けや油炒めなどの料理に向いています。
種まきから収穫までは、早生・中生・晩生種があり、家庭菜園であれば早めに収穫できる早生種~中生種がおすすめです。
結球内部まで黄色く育成され、色みが美しく漬物などにも人気です。
冷涼な気候を好み、家庭菜園では夏~秋に種まき、秋~冬に収穫といったやり方がおすすめ。
甘くみずみずしい大玉のハクサイ(白菜)を栽培するためには、外葉を大きく育てたり、タイミングよく追肥を行ったりするのがポイントとなります。
ハクサイ(白菜)は畑で育てる、といったイメージがありますが、プランターでも簡単に栽培することができますよ。
ハクサイ(白菜)の栽培時期、暦
種まきは8月下旬~9月上旬、植え付けは9月中旬~10月上旬、収穫は11月~1月で、収穫まで約2ヶ月といったところです。
ハクサイ(白菜)の栽培方法
・プランター栽培
栽培期間が短い極早生種・早生種がおすすめ。
・畑栽培
直まきする場合、育苗より遅い9月上旬に種をまいて、間引いて育てましょう。
ハクサイ(白菜)栽培の土つくり
排水性・通気性・保水性に優れた土壌を用意するのがコツです。
・プランター栽培
用土は、ウォータースペースが残る程度、プランターの縁から3~5cmの量にします。
土を入れすぎると、株よせの際に用土が流れてしまい、水をやったり雨が降ったりするとベランダが汚れる原因となってしまいます。
・畑栽培
用土は、排水性が良く肥沃な土を利用します。
市販の培養土であれば初心者でも安心ですよ。
自分で作成する場合は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1、石灰と化学肥料を用土10Lあたり10~20g混ぜ合わせます。
肥料ですが、ハクサイ(白菜)は肥沃な土を好むので肥料切れに注意します。
バランスの取れた配合肥料がおすすめです。
ハクサイ(白菜)栽培の種まきの時期と方法
3~4日で発芽します。
・間引き
直まきでもポットまきでも、子葉が開ききったころ3~4枚立ちに、本葉が2枚になったころ2本立ちに。
ポットまきであれば本葉4~5枚になったころ2本立ちのまま定植後、本葉6~7枚になったころ病虫害のない株1本を残します。
・植え付け
本葉4~5枚出たら定植時期です。株間40~50cmで畑に定植します。
ハクサイ(白菜)の根は切れると新根が出にくい性質を持っているため、根鉢を壊さないよう注意しましょう。
ハクサイ(白菜)の植え付け時期はとても大切であることを覚えておきましょう。
ハクサイ(白菜)の苗植えの時期と方法
選ぶポイントは、本葉の枚数です。
本葉の枚数が多い苗は、根付きが悪いということ。
そのため、本葉4~5枚までの幼苗がおすすめです。
植え付け後は水をたっぷり与え、根をしっかり活着させてあげてください。
・プランター栽培
30cm~の株間を確保します。
・畑栽培
30~40cmの株間を確保します。
ハクサイ(白菜)栽培の水やりと肥料
冬の間は回数を減らし、根腐れを起こさないようにします。
地植えであれば、特に水やりの必要はありません。
ハクサイ(白菜)は、外葉が大きくならないと結球しません。
こまめに追肥して、外葉をしっかりと生育させてあげましょう。
1回目は定植から2週間後。
除草しつつ中耕しします。
株元に土寄せして、液体肥料での追肥がおすすめです。
その後は、2~3週間おきに、合計すると1~2回の追肥をします。
プランター栽培では、結球後も化成肥料を約3g与えましょう。
肥料不足では、ハクサイ(白菜)は結球しませんので注意してくださいね。
ハクサイ(白菜)栽培のお手入れ方法
害虫から守るため、防虫ネット・不織布でトンネルをかける、べた掛けするなどがおすすめです。
・土寄せ
雨の後、水やり後は株が倒れやすくなっており、流れてしまう前に土を寄せて株を安定させます。
ただし、結球がはじまったら細根が傷つきやすい状態にあるため、土寄せは通常行いません。
・外葉の摘み取り
外葉が黄色いもの、害虫被害で傷んだ葉、穴が空いていたり変色していたりする外葉は速やかに摘み取ります。
ハクサイ(白菜)栽培での収穫時期と方法
収穫時期のハクサイ(白菜)は、地面にしっかりとくっついています。
手で球を斜めに押すと、外葉との間にすきまができるので、その間に包丁を入れて芯を切断しましょう。
ハクサイ(白菜)は貯蔵性が高いため、丸ごと新聞紙で包み冷暗所に立てておけば半月は美味しい状態を保つことができるますよ。
ハクサイ(白菜)栽培でよくあるトラブル
ハクサイ(白菜)栽培での病気対策
ハクサイ(白菜)栽培での害虫対策
ハクサイ(白菜)が結球しない、育たない
原因としては、定植時期が遅かった、肥料が少なかったなどが挙げられます。
肥料不足は結球不良の原因となるため、十分肥料を施しましょう。
・育たない
気温が高いと病気が発生しやすくなります。
植え付け時期を可能な限り遅くしてみるのも病気対策としては効果があるでしょう。
・肥料過多
肥料を与えすぎてしまうと、葉ばかりがしげってしまい結球の時期が遅れてしまいます。
植え付け1ヶ月後の追肥のみに肥料を与えてみてください。
ハクサイ(白菜)栽培での連作障害、コンパニオンプランツ
ハクサイ(白菜)は、連作障害となることを懸念して、同じ場所での栽培間隔を2~3年空けるようにします。
・コンパニオンプランツ
ハクサイ(白菜)はアブラナ科ですので、モンシロチョウやコナガといった幼虫が葉を食害することも。
これらを避けるために、キク科の野菜(シュンギク・レタスなど)を近くに植えることにより、害虫からハクサイ(白菜)を守る効果があります。
初心者にも育てやすい「ミニ品種」から始めてみませんか
初心者の方で、どうしてもハクサイ(白菜)を育てたいという方は、早く育って密植栽培にも強いと言われている、「お黄にいり」という品種から始めてみてはいかがでしょうか。
また、「黄味小町」などといった管理しやすいミニ品種がおすすめです。
ミニ品種で栽培を成功させて、力をつけていきませんか。
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