キャベツの育て方!家庭菜園でもできる栽培のコツやお手入れのポイントを初心者にも分かりやすくご紹介

2019年8月10日


キャベジンと呼ばれるビタミンUを始め、栄養豊富で胃腸に優しく食べる薬ともいわれるキャベツ。 捨ててしまいがちな芯には葉以上の栄養があるとご存知でしたか? そんなキャベツもコツを掴めば、プランターでも簡単に収穫できるのです。 ぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてください。

キャベツ栽培の特徴

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さまざまな料理との相性も抜群で、食卓に欠かすことのできない万能野菜キャベツ。 さらに栄養価も高いとあって、家庭菜園では育てることは難しいと思われがちですが、コツを掴めば初心者でも上手にキャベツを栽培することができますよ。 家庭菜園のキャベツ栽培では、秋から冬にかけて収穫する「夏まき栽培」が一般的です。 しかし、実は春から初夏に収穫する「春まき」や「秋まき」も可能なので、慣れれば長期間、そして様々な時期でキャベツ栽培を楽しむことができます。 また、キャベツにもさまざまな品種があるので、ご家庭に合った品種を選んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

キャベツの栽培時期、暦

キャベツには春まき・夏まき・秋まきと三回あり、どの時期も苗づくりの温度管理をすることが大切なポイントになります。 種まきから収穫までの日数は約110日~140日ですが、品種などによって異なるので、しっかりと確認しましょう。 栽培カレンダーは以下の通りです。 タネまき期:2月下旬~3月中旬(春まき)7月中旬~下旬(夏まき)10月上旬~中旬(秋まき) 植えつけ期:3月下旬~4月(春まき)、8月中旬~9月中旬(夏まき)、11月上旬~中旬(秋まき) 収穫期:4月下旬~5月中旬(春まき)、6月(夏まき)、11月~12月上旬(秋まき)
育てやすい品種
四季まきキャベツ

四季まきキャベツ

キャベツの栽培方法

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キャベツは暑さに弱く冷涼を好みますので、初心者の方には夏の終わりから育てる「夏まき」の苗をプランター栽培で挑戦してみてはいかがでしょうか。 種から育てる生育適温は26~20℃、外葉が育ち始め結球ができる結球適温は13~20℃となっています。 完全結球に適した温度はキャベツの品種によって違ってくるので、しっかりと確認をしてから取り組んでいきましょう。 外葉が大きく育つほど、大きい球ができますよ。

キャベツ栽培の土づくり

良い土を作るポイントは、物理性・化学性・生物性の三要素のバランスを改良すること。 そのための理想の土は、大小の粒が混ざり合った「団粒構造の土」になります。 キャベツの場合、土壌中の湿度が高いと根腐れを起こしやすいので高畒にして水はけを良くしましょう。 pHは5.5~6.5が目安となっています。 また、キャベツは外葉の展開を早めることが大切ですが、肥料が多すぎても外葉ばかりが大きく成長してしまい甘さが出なくなるので、バランスの良い配合肥料が重要です。
プランター栽培
キャベツをプランターで育てる場合は60㎝の大型、もしくは深底の大鉢サイズを利用しましょう。 株間が30㎝は必要になるので、小型プランターでは1株しか育てられません。
畑栽培
キャベツを種から育てる場合は、直植えではなく9㎝程の3号育苗ポットから始めましょう。 本葉が5~6枚になった苗から畑に植え付けますが、深植えにならないように注意してください。

キャベツ栽培の種まきの時期と方法

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キャベツの種まきには、箱まき・ポットまきの方法があります。 箱まきでは深さ1㎝のU字溝を8㎝感覚で作って、1㎝感覚で1粒ずつまきましょう。 5㎜ほど覆土したらたっぷり水やりを行い、発芽までは新聞紙をかけておいてください。 ポットまきの場合は直径3㎝・深さ1㎝の穴に3,4粒を離してまきます。 夏まきの場合は日差しを和らげるために寒冷紗などで高温対策を忘れずに。 本葉が2~3枚になったら、1本に間引きします。 ちなみに、春まきは保温して、夏まき・秋まきは少し涼しく温度管理して育苗するとよいでしょう。

キャベツの苗植えの時期と方法

地中海沿岸地方が原産のキャベツは20℃前後の涼しい気候を好みますが、現在は品質改良が進み、長期間キャベツ栽培を楽しむことができるようになりました。 植えつけのポイントは、いかに苗が土になじんで根付くかどうかです。 できれば晴れた日の午前中を狙って植えつけを行いましょう。 3~5日程で発芽するので、葉同士が巻き込まないよう1~2回程度間引きして育てていきます。 本葉が4,5枚になったら、いよいよ定植です。 25~40cmほどの株間で、苗を植えていきます。 定植が終わったらたっぷりと水をあげましょう。

キャベツ栽培の水やり

水やりは朝に行いますが、キャベツは過湿に弱いので夕方には乾く程度の水やりを行いましょう。 苗から植えた場合は根が活着するまで1週間はたっぷり水を与えること。 1回の水やりをたっぷり与えて回数を減らすのがポイントです。 定着してからは、表面が乾いた時に水やりを行う程度で大丈夫です。

キャベツ栽培の肥料

1回目の追肥は、植え付けから約2~3週間経ち本葉が約7,8枚前後になったころに行います。 化学肥料10gを用土と混ぜ合わせてから株元に寄せてあげると、根を傷付けずにできます。 液肥の場合は、結球が始まるまでに週1回程度の割合で与え続けるといいでしょう。
元肥にも追肥につかえるおすすめの肥料
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キャベツ栽培のお手入れ方法

定植の時期になったら、害虫のつきやすいキャベツには防虫ネットを用意しましょう。 防虫ネットをトンネル状にかけると被害をおさえることができます。 また、大きなキャベツを作るポイントとして外葉を大きく枚数を多く育てると、綺麗な葉を巻きよく育ってくれますよ。 定植から2週間が経った頃に、追肥と根元に土寄せを行いましょう。 キャベツが生長すると同時に、外葉もだんだん枯れてくるので、黄色く枯れた外葉は摘み取り、茎が見えてきた場合は根元に土寄せを行って、安定させてください。
防虫対策におすすめの防虫ネット
ダイオ化成 農園芸用菜園用防虫ネット75

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結球

本葉が10枚になってきて株が大きくなってきた頃から、徐々に中心が巻き始めます。 これを結球といいます。 この結球が始まる前の時期に2回目の追肥を行いましょう。 雨が多く過湿になりすぎると、キャベツが巻かない「裂球」が起こってしまいます。 ビニールがけなど、雨除けの対策を十分に行ってくださいね。

キャベツ栽培での収穫時期と方法

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キャベツの生長は、葉が次第に湾曲し中心の葉を包むように肥大して玉のように形成していくことを結球と呼びます。 植え付けから10週間ほどから結球が始まっていきますが、見た目では収穫時期を見極めるのは難しいので、結球部分を手で押して確認します。 球の頭部を手でギュッと押してみて、固くなっていたら収穫時期です。 外葉を2~3枚つけたまま玉を根元から包丁などで切り離します。 収穫が遅れてしまうと、球が破裂してしまったり(裂球)、腐りやすくなったりするため、収穫時期には注意しましょう。

キャベツ栽培でよくあるトラブル

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キャベツ栽培での病気対策

雨が多い年は特に、軟腐病、萎黄病、菌核病、根こぶ病などの病気が発生しやすくなります。 排水対策もあわせて対策していきましょう。
害虫と病気対策におすすめの薬剤
アースガーデン 食べる野菜と果樹 虫&病気対策 1000ml

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キャベツ栽培での害虫対策

野菜の中でも害虫が発生しやすいキャベツ。 シンクイムシ、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどがよく発生します。 結球するまでは防虫ネットや寒冷紗などで、入り込む隙を与えないように注意しましょう。 見つけた場合も、すぐにピンセットなどで除去することがポイントです。
病害虫対策から活力補給までつかえる薬剤
フマキラー 殺虫・殺菌スプレー

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キャベツが結球しない、育たない

キャベツのトラブルに「とう立ち」というものがあります。 「とう」とは花を咲かせる茎のことで、それが伸びることを「とう立ち」と呼びます。 植物の生育には欠かせない現象ですが、キャベツには花を形成する必要がないため、このとう立ちをしないように育てることが重要です。 キャベツの場合、1か月以上低温が続いた後に高温になると、とう立ちをしやすくなるので、時期に合った品種を選んでください。 肥料についても、肥料不足になると未結球の原因になります。 また2回目の追肥以降、結球が始まってから追肥すると裂球の原因になってしまうので注意しましょう。
肥料不足におすすめの肥料
 尻ぐされ・芯ぐされが気になる野菜に 600g

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時期に合ったキャベツを上手に育ててみよう!

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1年のうちに複数回栽培できるキャベツも、品種や時期をしっかり見極めるなどコツを掴めば上手に育てることができます。 キャベツにも定番の結球の大きなキャベツを始め色々な種類があるので、ぜひ家庭菜園で色んな種類のキャベツを育ててみてくださいね。 収穫できた時の達成感も、きっと大きいはずですよ。