白やピンクの花!サルスベリ(百日紅)の育て方は?剪定・挿し木・うどんこ病対策・植え替えはどうする?
サルスベリは、名前がとってもユニーク!木登りが得意なサルでさえ登ることが出来ないほど、樹皮がなめらかなことから命名されたそう。夏の青空に、フワフワとしたピンクの花が映えて咲いているのをよく見かけますね。オーソドックスなピンク花のもののほか、白や赤花もありますよ。夏から秋にかけて長期間咲くので1本あると、とても華やかですよ。
目次
サルスベリとは?
中国南部を原産とする、ミソハギ科サルスベリ属の落葉花木。樹高2~10mと大きく育ちます。開花期は7月~10月で、最盛期は7月~8月。真夏の強い日差しを受け、細かく波打つピンクの花を元気に咲かせる姿がキレイで印象的です。
サルスベリの種類は少なく、ピンクと白と赤の花が咲く「サルスベリ」、濃い紅花が咲く「カントリー・レッド」が代表種。品種改良された「チカソー」は樹高30~40㎝とコンパクトで鉢植え向き。寒さにも強いので寒冷地でも植えられます。群植してグラウンドカバー風にしても素敵です。
サルスベリ(百日紅)の育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期:7月~10月
植えつけ期:4月~5月、9月
剪定:12月~3月中旬
挿し木:6月~8月
※関東地方以西基準
置き場所
サルスベリは、日当たりと水はけのよい場所で育てます。
水やり
基本的には、土の表面が白く乾いたら水をたっぷり与えましょう。庭で既に根づいている場合、水やりは不要です。
栽培のポイント
サルスベリの苗木の植えつけのタイミングは春と秋の2回、4月~5月と9月に行います。移植や鉢の植え替えは3月~4月が適期です。鉢植え、地植えともに植えつけや植え替えの際は、土に元肥を施すと健やかに生長します。あとは2月頃、寒肥として有機質肥料を株元の周りにすき込むだけでOK。そのほかの施肥は不要です。また、冬に1回、剪定を行いましょう。強く剪定すればするほど脇芽を出して花が増えますよ。
サルスベリは新しい枝を伸ばしながら枝の先端に花芽を作り、次々と開花します。咲き終わった枝の先端を早めに切り戻すと、再び開花します。冬の剪定と夏の切り戻しを行うことで、「百日紅」という別名の通り、100日=3カ月もの間、花を咲かせてくれますよ。咲いた花をそのまま放っておくと、実をつけてしまいます。実をつけると株が弱りやすいので、実をつける前に花がらは摘んでおくのがおすすめです。
サルスベリは、挿し木で殖やせます。3月末~4月上旬頃、前年に伸びた枝先を長さ20㎝に切り、切り口を水に浸してから赤玉土(小粒)に斜めに挿しましょう。やがて根が出てきたら植えつけてください。
主な病害虫
害虫:サルスベリフクロカイガラムシ
病気:うどんこ病
サルスベリ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
初期の生育に必要な有機質肥料をブレンドした専用培養土
保水性、排水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの専用培養土は、しっかりとした幹と枝を生育させ、花を咲かせてくれます。
ゆっくり効いて元気に育てるおなじみの緩効性肥料
あらゆる植物の鉢植えの置き肥(効きめは2~3ヵ月持続)として使えます。チッ素、リン酸、カリ、さらに植物に不足しがちなマグネシウム、カルシウムを配合し、植物を丈夫に育て、花着き良く、緑鮮やかな生育を促します。いやな臭いも無く清潔なので、室内の鉢植え用の肥料としてもおすすめです。
エアゾールタイプで手軽に使用できる
花や緑など幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。カイガラムシなどの害虫に対して速効性があるのが特長。病原菌の侵入も防ぐため、うどんこ病などの病気も防いでくれます。
玄関脇や庭先に植えてシンボルツリーとして楽しむのがオススメ!
枝先に群がって咲く華やかな咲き方と、葉と花が揺れる姿が盛んに話をしているように見えることから「雄弁」という花言葉がついているサルスベリ。そんな見映えのするサルスベリは、玄関脇や庭先に植えてシンボルツリーとして楽しむのがおススメですよ。