アベリアにはどんな種類の花がある?剪定・挿し木・植え替えは?生垣や植栽に重宝されるアベリアとは?
花色や葉色の種類が豊富で、品種選びを楽しめる花木「アベリア」。大気汚染や乾燥に強いため、昔から公園の垣根や街路樹で重宝されてきました。最近は暑さや寒さ、病害虫に強く、花が長く咲き続ける丈夫で育てやすい、ローメンテナンスプランツのひとつとして注目されています。一旦、定植すれば放っておいても大丈夫。手間がかからず見映えがするアベリアを育ててみませんか?
目次
アベリアとは?
アベリアは、スイカズラ科の半常緑性の低木。現在、広く栽培されているアベリアは、19世紀中期にイタリアで改良された園芸品種です。主な品種は「グランディフローラ」。赤いガクと白花とのコントラストが美しく、最も多く植えられています。一方、やや大きいピンクの花をたくさん咲かせる「エドワード・ゴーチャー」も素敵。「フランシス・メイソン」は白花が咲き、葉の縁に黄色い斑が入る品種、「コンフェティ」は葉の縁にクリームホワイトの斑が入り、寒さに当たると紅葉する品種で、いずれも庭を明るくしたい時に植えると効果的ですよ。
アベリアの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期:5月中旬~10月
植えつけ・植え替え期:3月~6月、9月下旬~11月
剪定:4月~8月
置き場所
水はけの良い場所を好みます。日陰では花が咲きにくくなるため、日なたで育てましょう。冬は寒さで葉が傷むので、風が当たらない場所へ移動してください。
水やり
乾燥に強いので、鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水を与える程度でOK。地植えの場合、水やりは不要です。
栽培のポイント
アベリアは丈夫な花木で、病害虫の影響はほとんどありません。元気に育てるには水もちと水はけのよい肥沃な土に苗木を植え、2月~3月に寒肥を、開花中の9月中旬に緩効性の化成肥料を与えれば、たくさんの花を咲かせてくれますよ。植えつけは、真夏(7月~9月中旬)と真冬(12月~2月)を除いた時期なら、いつでも行えます。
地植えは、根鉢の2倍の深さと幅の大きめの穴に腐葉土を混ぜ、苗木を植えつけます。鉢植えは、根鉢を3分の1ほど崩してひと回り大きな鉢に植えましょう。植えつけ後は、たっぷり水を与えてくださいね。アベリアは、春から秋までずっと枝を伸ばしながら花芽をつくり、長く開花するため、枝が伸びて乱れてきたら剪定しましょう。
4月~8月の間であれば、いつでも剪定できます。また、6月~7月、9月に挿し木で殖やすこともできます。株が充実して堅くなった枝を切断して用土に挿すだけで簡単に殖やせますよ。
主な病害虫
害虫:特になし
病気:特になし
アベリア栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
アベリアの土ならこれがおススメ
保水性、撥水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの培養土が最適。しっかりと枝を伸ばし花を咲かせてくれます。
醗酵処理されているので植物に優しく、効果が長く持続します
油かす・米ぬかなどを多く含む有機肥料。リン酸成分が多く、花付き・実付きがよくなります。
アベリアには7つの花言葉がある?
アベリアには7つの花言葉があるのをご存じですか? 7つも花言葉があるのは珍しく、アベリアが人々に親しまれ、魅力を持ち合わせた植物であることが分かります。それぞれの意味を知っておくと、記念樹を植える時や花を贈る際に便利ですね。ちなみに、アベリアという花の名前は、イギリスの博物学者クラーク・エイベルの名前に由来するそう。和名では「花衝羽根空木(ハナツクバネウツギ)」、英語では「Glossy abelia(光沢のあるアベリア)」と呼ばれています。
1「強運」…旺盛に生長する強健さから。
2「謙虚」…花が小さく目立たないから。
3「謙譲」…花姿が控えめだから。
4「気品」…花姿が上品だから。
5「親しみ」…身近な場所に植えられているから。
6「優美」…花姿が優美で美しいから。
7「恋多き人生」…たくさんの花を咲かせるから。