縁起のいい花・木や花言葉をご紹介!お正月・結婚・受験・お祝いに最適な花や、お見舞いに避けたい花とは?

2019年1月10日


お祝いごとや大切な人への贈り物には、願いを込めて「縁起のいい」花や木を贈りたいものです。お正月や結婚式、還暦祝い、新築祝いなど贈り物をするシーンに合わせて、それぞれの場面にぴったりの縁起のいい植物をご紹介します。花木に想いを託し、心よりのお祝いを届けましょう。

縁起のいい花、木とは

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縁起のいい花とは、 ・冬でも枯れない、花や実が落ちないなど、その植物の特徴に縁起の良さを連想するもの ・名前や姿かたちに縁起の良さを感じさせるもの ・縁起のいい花言葉をもつもの などがあります。 また反対に、その特徴から場合によっては縁起が悪いとされる花や木もあります。 縁起のいい植物について知ることは、それぞれの場面に適した「喜ばれる贈り物」をするために大切です。 どんな時に、どのような植物が縁起がいいとされるのか、詳しく見ていきましょう。

縁起のいい花、木

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一般的に「縁起がいい」とされる理由には、名前や花言葉などがあります。 昔から、縁起がいいと言われ、好まれている花や木にはどうようなものがあるのでしょうか。 とくに有名なものをご紹介します。

金のなる木

名前からして、縁起の良さそうな植物をご存知でしょうか。 正式名を「クラッスラ」という多肉植物ですが、通称名を「金のなる木」と言います。葉の形が硬貨に似ていることから、この名前がついたと言われています。 縁起物として、開店祝いなどの贈り物としても人気があります。

幸福の木

「幸福の木」とは、「ドラセナマッサンゲアナ」という観葉植物のことです。 「この木を玄関に飾ると、幸せが舞い込んでくる」というハワイの言い伝えから、その名がつきました。世界中で幸運を呼ぶ木として人気があります。 また、風水でも「ミリオンバンブー」と呼ばれ、部屋の隅に置くと金運がアップする開運の木とされています。

榊(さかき)

榊という漢字には、「神の木」という意味があります。 さかきという呼称は「栄える木」または、神の領域と人間の領域の境に植える「境木」が転じたものあると言われており、神聖な木として扱われてきたことがうかがえますね。 また、1年を通して緑の葉をつけて枯れないことから「永遠の生命」の象徴とされ、そういった点からも、神の木であると考えられてきました。榊の枝葉は、玉串として神事に用いられます。そのような由縁で、榊は縁起のいい木として知られています。 しかし、神社の庭木としては好まれる一方で、一般の家に植えることを遠慮する傾向もあります。そうした遠慮の気持ちから、庭に植えるのは縁起が悪いとされることもあるようです。 ただ、神の木を庭に植えることによって、大きなものに見守ってもらえているような安心感を感じることもできます。縁起がいいとするか、縁起が悪いとするかは、本人の心持ち次第かもしれませんね。

牡丹

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中国では牡丹の花を国花とし「花神」「花王」と呼び、親しみ愛されています。 また「家庭の幸福や繁栄を願う縁起のいい花」として、牡丹の花を贈る風習もあるそうです。 日本でも、牡丹の花はポトリと頭が落ちないものであり、花びらが1枚ずつ落ちていく様子から、縁起のいい花だといわれています。

胡蝶蘭

蝶がよころび舞っているような美しい見た目が特徴的な胡蝶蘭。 古くから、感謝や愛情を伝える花として、大切な人への贈り物に用いられてきました。 かわいらしい蝶のような見た目にもぴったりな花言葉は、「幸福が飛んでくる」と、とても縁起の良い見た目と花言葉をもつ花ですね。

正月に縁起のいい花とは

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正月飾りに使われる花や木に込められた願いをご存知でしょうか。 それぞれにおめでたい意味合いがあり、縁起のいい植物が使われています。 知ると、より飾りたい思いが強まるような、それぞれのもつ意味を見ていきましょう。 【松】 冬でも青々と葉が茂り、1年を通して葉が落ちない常緑樹です。 「不老長寿」の象徴として、昔から飾られています。 【梅】 早春に他の花に先駆けて咲くため、「出世」「開運」の象徴といわれています。 【南天】 難(なん)を転(てん)じて福となすから由来しています。 【ウラジロ】 左右に2枚の葉が広がることから「夫婦円満」の象徴とされます。 【橙(だいだい)】 お正月の鏡もちの上に置かれている橙の実を、よく目にしますね。 その名前から「代々」を連想させ、「一族の代々繁栄」を願い飾られます。 また、実がつくと何年も同じ実が木から落ちずにいるため、1つの木に何代もの橙の実が実るという特徴があります。一家繁栄に縁起が良いとされる由縁です。

結婚式に縁起のいい花とは

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幸せいっぱいの結婚式には、幸福や希望をイメージするお花がぴったりです。 カラー別に縁起のいい花をご紹介します。
【青色】 ●ブルースター 幸せのおまじないであるサムシングブルーの色をした花です。 ブーケや会場を飾る花に取り入れるとロマンティックな雰囲気になります。 花言葉は、「幸福な愛」「信じあう心」。 ●青いバラ ゴージャスで華やかさを演出できると人気のバラは、カラーによって花言葉が違います。 青いバラの花言葉は、「神の祝福」。 【白色】 ●クチナシ 香りのよい純白の花を咲かせるクチナシは、花束やブーケによく使われます。 花言葉は、「私は幸せ者」「とても幸せ」「喜びを運ぶ」。 ●かすみ草 繊細で可憐な印象のかすみ草の花は、ウェディングシーンにぴったり。 最近では、かすみ草だけで作られた花束や、カラーかすみ草も人気です。 花言葉は、「幸福」「永遠の愛」。 【ピンク】 ●バラ・チューリップ・ラナンキュラス いずれも花言葉は、「幸福」。 【グリーン】 ●四葉のクローバー(シロツメグサ) 花言葉は2つ合わせて「幸運」と「約束」。 幸せを誓い合う結婚式にぴったりですね。

受験に縁起のいい花とは

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【桜】 日本では受験に合格することを「サクラサク」と言うこともあります。 合格祈願のシンボルとしても親しまれる花です。 桜が咲くのは春先。受験の合格をともに喜んでくれるかのように咲き誇ってくれます。 花言葉は「あなたに微笑む」。まさに合格祈願にぴったりの花ですね。 【トルコキキョウ】 「希望」という花言葉をもつ花です。 希望の進路に合格してほしい、希望ある未来が開いてほしい。 そんな想いをこめて受験生に贈るのはいかがでしょう。 【クリスマスローズ】 この花は、花びらに見えるガク片が落ちないという特徴があります。 「ガク(学)が落ちない」 と、受験に縁起のいい花として合格祈願に贈られることが多い花です。 カラーバリエーションも豊富で、プレゼントにぴったりのかわいらしいお花ですよ。

開店祝い、新築祝いに縁起のいい花

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【金のなる木】 ネーミングからして、商売が繁盛しそうな縁起の良さがありますよね。 開店祝いにはこれ以上ない程うってつけの贈り物となります。 【胡蝶蘭】 見た目に華やかな「胡蝶蘭」は、長く花を楽しめることもあり、お祝いの贈り物として大変人気があります。 とくに開店祝いなどでは「商売繁盛」を願って鉢植えを贈ると、とても喜ばれます。 【万年青(おもと)】 1年を通して緑の葉を保つ観葉植物です。 縁起ものとして、引っ越しや新築記念として置きたいという声も多く聞かれます。 【ドラセナ(幸福の木)】 幸福の木という名前を持つドラセナも、新築祝いとして大変に喜ばれます。 家に置いておくだけで幸せを運んでくれそうですよね。 見た目にもユニークなインテリアグリーンで、観葉植物としても人気が高いです。 新居で幸せを築いていくように、幸福の木もゆっくり大切に育てていきたいですね。

還暦祝いに縁起のいい花

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還暦祝いには、「長寿祈願」の願いを込めた植物が喜ばれます。 【万年青(おもと)】 1年中、青々とした葉をつけることから「いつまでも健康で」との願いを込めるのに適した植物です。 また「万年」という言葉を含む点でも、長寿のお祝いに喜ばれます。 【バラ】 バラの花は咲いている時期が長いので「長寿の花」と言われています。 華やかな見た目も、特別な日の贈り物として大変喜ばれます。 とくに還暦のカラーである赤色のバラは、還暦のお祝いとしてぴったりです。 【グロリオサ】 グロリオサは、非常に生命力が強い花で、「生命の象徴」とされます。 還暦カラーである赤と黄色の鮮やかな色合いが美しく、花束のインパクトフラワーとしておすすめです。 花言葉は、「勇敢」「栄光」。 縁起のいい花言葉も、還暦の祝席にぴったりです。

お見舞いに避けたい花

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お花そのものには魅力があるものの、縁起のいい花とは反対に、不吉なことを連想させてしまう花もあります。そういったお花は、お見舞いには避けたいものです。 【菊】 お葬式で使われる「輪菊」や「小菊」はお見舞いには避けましょう。 【鉢植えの花】 「入院が長引かないように」という意味合いから、鉢植えは選ばないようにしましょう。根付く(寝付く)として縁起が悪いとされています。 【白い花】 白い花は死者に贈る花というイメージが強く、真っ白な花束は喜ばれません。 必ずしも贈ってはいけない訳ではありませんが、白い花はポイント使いにするほうが無難でしょう。

縁起のいい花言葉

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縁起のいい花言葉をもつ植物をご紹介します。 どの植物も初心者でも簡単に育てることができる植物ですので、すてきな花言葉に願いを込めて、大切に育ててみるのもおすすめですよ。

チューリップ

チューリップの花言葉は「思いやり」。 可憐に咲くチューリップの花の装いにぴったりの優しい花言葉です。 また、それぞれの色によっても別の花言葉を持っています。 赤いチューリップは、「永遠の愛」。 紫のチューリップは、「気高さ」。 ピンクのチューリップは、「幸福」。 縁起のいい植物を育ててみたい方には、まず手始めとしておすすめの花です。

ブルーデージー

ブルーデージーの花言葉は、「恵まれている」「幸福」。 もとは、ラテン語のfelix(恵まれている)が語源とされ、名前も花言葉も縁起のいい花です。 ブルーデージーという名前ですが、花の色は青、白、ピンクなど多種あります。 和名を「瑠璃ひなぎく」といい、美しく可憐な花で、ガーデニングでも人気の品種です。

沈丁花(じんちょうげ)

沈丁花の花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」「永遠」。 とても縁起のいい花言葉をもつ植物であるため、玄関先の植栽として長く愛されてきました。 また、非常に香り高い花を咲かせることでも人気の植木です。 早春に、他の花に先駆けて白やピンクのかわいらしい花を咲かせます。 地植えで大きく育てず、観賞用の鉢植えとして楽しむこともできることから、贈り物にも喜ばれます。

ネモフィラ

ネモフィラの花言葉は、「どこでも成功」。 とてもポジティブで縁起のいい花言葉をもつ花です。 ネモフィラは、晴れ渡る青空のような鮮やかなブルーの花を咲かせます。 春になると一面に小さなかわいらしい花をつけるのでグラウンドカバーとしても人気がありますね。 庭先やベランダで育てれば、眺めるだけで心が晴れ渡るような元気をくれることでしょう。

縁起のいい花や木に想いを込めて

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縁起のいい花や木に願いを込めて、お祝いの贈り物としたり、縁起を担いで育ててみるのはいかがでしょう。花言葉に想いを託して、大切な人にプレゼントするのはとても素敵なことです。贈りたいシーンに合わせて、あなたの気持ちや願い事にぴったりの花や木を選んでみてくださいね。