沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方は?挿し木・剪定の時期、肥料や用土など鉢植えでもできる沈丁花の栽培方法
沈丁花(ジンチョウゲ)は、玄関先や門まわりなど人が行き交う場所に植えてあることが多いですよね。それもそのはず! 道行く人が足を止めるほど芳香が素晴らしく、ウェルカムツリーとしておススメの花木です。常緑の低木なので緑が絶えず、植える場所を取らないのも魅力。放っておいても樹形が整い、飛び出した枝をカットするだけでいいので、初心者や手間をかけられない方に最適ですね。
目次
香りが特徴の沈丁花(ジンチョウゲ)とは?
ジンチョウゲは漢字で「沈丁花」と書き、花の香りが沈香(じんこう)という香木に、花の姿が丁字(スパイスのグローブ)に似ていることに由来しているそう。
香りの良い樹木を指す三大香木のひとつとしても知られ、昔から庭木として親しまれています。
地植えするスペースがない場合は、鉢植えでも育てることができますよ。
一年中、濃い緑色の葉が多く茂るので観葉植物として利用しても良いですね。
いい香りが漂う花は、外側が紅紫色で内側が白色の花が一般的ですが、外側も内側も白色で清楚な「シロバナジンチョウゲ」や葉の縁に黄~白色の斑が入る「フクリンジンチョウゲ」もありますよ。どの品種も枝先に10~20個の花がボール状に集まって咲き、紅紫色と白色の配色があざやかです。
沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方のコツ
基本的な生育のサイクル
植えつけ期:3月下旬~4月、9月下旬~10月
開花期:2月下旬~4月中旬
※関東地方以西基準
開花期:2月下旬~4月中旬
※関東地方以西基準
置き場所
地植えの場合は、西日が当たらない半日陰の場所を選びましょう。日陰だと花が咲きにくくなるので注意してください。
水やり
根が深く伸びないので乾燥を嫌います。特に夏は乾燥させないよう土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。春と秋と冬の水やりは不要です。
栽培のポイント
沈丁花(ジンチョウゲ)は移植を嫌い、特に大株は移植すると枯れる恐れがあります。植える場所をよく考えてから植えつけましょう。
鉢植えにする際は、植え替えをしないことを前提に植えつけてくださいね。水はけと水もちの良い土に、苗木の根を切らないように注意して根鉢を軽くくずし、ひとまわり大きな鉢、または、ゆとりのある場所に植えつけます。
肥料は花が咲いた後の4月と9月に化成肥料を与えます。1~2月に有機肥料を施すと早春に良く花を咲かせてくれますよ。
沈丁花(ジンチョウゲ)は種ができないので、挿し木で殖やしましょう。挿し木の適期は4月と7~8月。前年に伸びた若い枝を切り取り、土に挿せば比較的簡単に発根しますよ。
主な病害虫
害虫:アブラムシ、ハマキムシ
病気:白紋羽病、ウイルス病
病気:白紋羽病、ウイルス病
沈丁花(ジンチョウゲ)を育てるための園芸用品
沈丁花(ジンチョウゲ)の用土はこれがおすすめ
樹木がぐんぐん育つための保水力、撥水性、通気性を備えた土には、植えつけたらすぐ元気に育つように熟成有機肥料が入っています。誰でも簡単に樹木の栽培ができる樹木専用の培養土です。
沈丁花(ジンチョウゲ)がいい香りを放つための肥料
有機物を熟成させた、匂わずすぐ使える便利な肥料。菜園や花壇の土づくりは、花ちゃん肥料とたい肥を20~30㎝の深さで、よく耕して与えます。新たに植付けするなら、土つくりの約2週間後にしてくださいね。
沈丁花(ジンチョウゲ)の害虫対策なら
野菜や草花など広範囲の害虫に効果のある、使いやすく、代表的な園芸用殺虫剤です。水で500~2000倍に薄めて散布するタイプなので、希釈倍数、散布時期など説明書をよく読んで安全に使いましょう。
沈丁花(ジンチョウゲ)の成長をじっくり楽しもう!
樹形が自然と丸くまとまる沈丁花(ジンチョウゲ)は、剪定しなくてもいいのが嬉しいですね。飛び出した枝が気になる場合は、開花後すぐのタイミングで、新芽を切る程度にとどめてください。枝を切り過ぎると木が弱ってしまいますよ。沈丁花(ジンチョウゲ)は生長が遅い花木。じっくり育てて、生長を感じながら香りも楽しむのも感慨深いですね。