枯れさせないゴールドクレストの育て方とは?枯れる原因や室内での育て方のポイントなどもご紹介

2019年10月20日


クリスマスツリーの代わりとしても人気のゴールドクレスト。地植えも鉢植えもOKながら、育て方が難しいと言われがち。しかし枯れさせないポイントをチェックすれば、美しい黄金色の葉を楽しめるはず!枯れ始めた時の対処法、大きくなりすぎない方法などもあわせてご紹介します。

ゴールドクレストとは?

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ゴールドクレストの種類と特徴

・ゴールドクレストの基本データ

 

ゴールドクレストは「コニファー」と呼ばれる針葉樹の一種で、その代表とも言える植物です。
クリスマスツリーとの代用として使われることも多く、意識せずとも目にしているかもしれませんね。

モントレーサイプレスの園芸品種で、黄緑色の葉が特徴的なゴールドクレストは、
洋風なお庭にもぴったり。観葉植物として、室内で育てられることもあります。

しかし、寒さに強いという特徴がありながら、日本の気候では育てにくいと言われることも。
せっかく育てるなら、長く楽しみたいものです。
具体的にどういった植物なのか、また、育て方のポイントなどご紹介していきましょう。

原産地:カリフォルニア、メキシコ
生育適温:15~25℃(最低0℃以上)
葉の観賞期:オールシーズン
葉色:緑

 

学名:Cupressus macrocarpa‘Goldcrest’
英名:Gold Crest
科名:ヒノキ科
属名:イトスギ属
和名:モントレーイトスギ、モントレーサイプレス

・ゴールドクレストの種類

 

「コニファー」と呼ばれる、針葉樹の園芸品種であるゴールドクレスト。
美しい黄緑色や、黄金色の葉が特徴的で、お庭を彩るシンボルツリーとしても人気があります。

また、モントレーサイプレスには、ゴールドクレスト以外にもいくつかの品種があります。
「ウィルマ」と言う品種は枝葉が密集しており、樹形のまとまりやすさが魅力ですが、
その葉の多さから水枯れしやすいと言うデメリットも。

・ゴールドクレストの特徴

 

ゴールドクレストは耐寒性が強く、秋冬に育てやすい植物です。
しかし寒さに強い一方で、暑さや湿度に弱いという特徴もあります。
これが、日本の気候には合わないと言われる所以でしょう。

また、葉がぎゅっと密集しているゴールドクレストは、その密度ゆえに蒸れてしまい、
枯れやすいと言われています。そして気をつけないといけないのは、蒸れだけではありません。
乾燥に強い一面はあるものの、乾きすぎにも注意が必要なのです。

そんなゴールドクレストですが、地植えは可能です。
しかしその暑さや湿度に弱いと言う性質上、鉢植えで育てるのがおすすめです。
環境を整えて管理しやすく、ほどよい大きさの観葉植物として育てられると言うメリットもあります。

ゴールドクレストの栽培スケジュール

夏は暑さと多湿、冬は乾燥に注意が必要なため、
ゴールドクレストの植え付け期は、3月または9〜10月になります。

 

先述の通り、地植え、鉢植え共に育てることができますが、
管理のしやすさを考慮すると、初めての場合は鉢植えがおすすめです。

ゴールドクレストに適した環境

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置き場所(日当たり)

ゴールドクレストを鉢植えとして管理する場合でも、季節によってその置き場所は重要です。
特に日本の梅雨や夏は湿度が高く、蒸れやすいもの。
日当たりがよく、風通しの良い窓辺などがおすすめです。

 

冬場は、特に冷え込む地域でなければ日中に外に出すのも良いですが、
室外機などの風が当たらない場所に置きましょう。
室内であっても、エアコンやストーブによる乾燥には注意が必要です。

用土

ゴールドクレストにおいて、用土は水はけ、水持ちの良いものを選ぶことが大切です。
基本的には市販の観葉植物用培養土を使用すれば問題ないでしょう。
万が一、水はけに不安を感じた時には、パーライトや砂を足して、調節します。

 

鉢植えの場合、鉢は苗よりも少し大きなものを選びましょう。
底網を引き、軽石(大き目が良いです)を敷いてから植え付けます。

地植えの場合も、苗よりも大きめの穴を掘りましょう。目安は2.5〜3倍です。
また、根周りの土は落とさず植え付けるのがポイントです。

ゴールドクレストの育て方

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苗の選び方

ゴールドクレストは、ホームセンターなどで買うことができます。
また、普段は鉢植えなどを扱ってないお店でも、クリスマスの頃にだけ取り扱われる場合も。
そんなタイミングでの購入は特に、良い状態の苗を選ぶことが重要になります。

 

根本が茶色く変色していたり、葉先が乾燥してチリチリしていたりするものは避けましょう。
乾燥している苗は、葉先に触れるだけで葉が落ちてしまうこともあります。
葉色がみずみずしく鮮明なものこそ、元気な証拠!
ぜひそんな苗を連れ帰ってあげてくださいね。

水やり

ゴールドクレストの鉢植えの場合は、土が乾いている時が水やりのタイミングです。
春から秋は特に、水切れに注意が必要です。
たっぷりと、鉢の底から水が流れてくるくらいが、量の目安です。
また、鉢受けに溜まった水は、そのままにすると根腐れの危険があるため、捨てるようにしましょう。

 

冬は休眠期になるため、少し乾燥気味に育てるのがポイント。
しかし、室内ではエアコンの影響により、必要以上に乾燥してしまう場合もあります。
水切れを起こすと、葉がパサパサになり、変色してしまう恐れも。
水やりの際に、気をつけて見てあげましょう。

地植えの場合は、基本的に水やりをする必要はありません。
夏の暑い日など、乾燥の恐れがある場合には、朝に少量の水をやると良いでしょう。

肥料

ゴールドクレストの鉢植えの場合、生育が盛んになる3月と6月に、
観葉植物用の化成肥料を与えます。粒状や固形の肥料が良いでしょう。
ただし、肥料を与えすぎると肥料焼けを起こす場合も。使用量には気をつけましょう。

置くだけでOK!簡単な錠剤肥料

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ハイポネックス プロミック 観葉植物用 150g

プロミックは、錠剤型の観葉植物用の肥料です。
肥料の効果は2ヶ月ほど持続。臭いが少ないため、室内で育てている植物の利用にも安心です。

植え替え

鉢植えの場合、大きく育てるためには植え替えが必要になります。
鉢の下から根が出てきたら植え替えのサイン。
3〜4月、または9〜10月ごろがおすすめの時期です。

 

ただし、ゴールドクレストは植え替えに弱いと言う特徴があります。
できるだけ根鉢は崩さないように、丁寧に植え替えを行いましょう。

また、より大きく育てたい場合には、鉢植えから地植えへ植え替えをするのがおすすめです。
その場合、ゴールドクレストは根張りが浅く倒れやすいため、
なるべく風の当たらない場所に植え替えるようにしましょう。
植え付け後に支柱を立てる場合もあります。

冬越し

耐寒性の高いゴールドクレストですが、気温がマイナスになってしまうとダメージがあります。
寒冷地での冬越しは、鉢植えとして室内で育てましょう。
また、先述の通り、室内では暖房器具による乾燥に注意が必要です。

病害虫

ゴールドクレストにおいて気をつけたい害虫は、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシなどがあげられます。
これらの被害は空気が乾燥している頃に起こりやすいため、
葉が乾燥してきたらシリンジ(霧吹きなどで水をかけること)をしましょう。

 

ただし、水の与えすぎは過湿の原因となり、枯れさせる危険も。
対処法としては、殺虫剤の使用もおすすめです。

また、気をつけたい病気としては、樹脂胴枯れ病、赤さび病があげられます。
樹脂胴枯れ病は伝染性です。見つけたら株を処分する必要があります。

赤さび病にかかると、葉先が赤茶色に変化して枯れてしまいます。
葉の変化を感じたら、葉や枝を摘み、病気が広がらないように対処しましょう。

剪定

ゴールドクレストの剪定には、樹形を整える剪定、風通しを良くする剪定、
大きくさせない剪定などの目的があります。

樹高を調整するために行う手入れが「芯止め」です。
摘心という場合もあります。主軸の先端を、理想の高さに切る方法です。
そして不要な枝を切り、透かすように剪定するのが「切り戻し」という方法です。
風通しを良くするために行います。形を整える時は「刈り込み」をして剪定します。
円錐形やオブジェのような形に仕上げ、保ちたいときにも対応します。

剪定の際に気をつけたいのが、ゴールドクレストは金属を嫌うという点です。
ハサミなどで剪定を行うと、切った部分の葉が変色してしまいます。
生育期はなるべく手で摘み取るようにしましょう。
ただし、成長した木の剪定を手で行うのは難しいため、ハサミを使うこともあるでしょう。
その場合は、梅雨~夏は避け、3月頃の乾燥した時期がおすすめです。

また、大きくしたくない、サイズを留めたいという時は、
伸びてきた芽を切るようにし、頂点を摘むように剪定しましょう。

ゴールドクレストの増やし方

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「挿し木」で増やせるゴールドクレスト。剪定した枝を挿し穂として増やすことができます。
1ヶ月ほどで成長し発根しますが、活着はあまり良くないため、多めに挿し穂を準備すると良いでしょう。

挿し木の時期と方法

挿し木の時期としては、4〜6月がおすすめです。

1、挿し穂になる10cm程度の枝を水につけます。1〜2時間ほどかけて吸水させましょう。
2、挿し木用の土も湿らせておきます。細い棒で穴を開けておきましょう。挿し込みやすくなります。
3、発根促進剤があれば、事前に挿し穂の切り口に塗布し手から土に挿します。
4、発根するまでは乾燥させないようにしましょう。1ヶ月ほどで発根します。

ゴールドクレストは枯れやすい?

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ゴールドクレストを育てる上での多くの悩みが、枯れやすいということにあります。
せっかく迎えたゴールドクレストを枯れさせないために、
なぜ枯れてしまうのか、そしてその対策を見ていきましょう。

ゴールドクレストが枯れる原因

ゴールドクレストは他に比べて敏感な植物で、さまざまな理由で枯れてしまいます。

まずひとつは、秋冬の水不足です。根が浅く張るゴールドクレストは、特に乾燥しやすいと言われています。土が乾いていたら水をやるようにし、水切れを防ぎましょう。エアコンの風が当たる室内も、油断は禁物です。
同様に気をつけたいのが、夏場の高温多湿です。葉が密集したゴールドクレストは蒸れやすく、枯れる原因になりがちです。
そしてもちろん、病害虫にも気をつけなければいけません。

ゴールドクレストを枯れさせない方法

では、どのようにしたら枯らさないようにできるのでしょうか?

まず高温多湿を防ぐために、空調を整えやすい室内に置くのがおすすめです。
蒸れの予防という点では、剪定して風通りを良くするという方法もありますね。
ただし先述の通り、エアコンの風は乾燥のもと。
直接風が当たらないように注意しましょう。
置き場所選びも、枯れさせないための重要なポイントです。

また、枯れないようにと水をやり過ぎないことも大切です。
水のやり過ぎは根腐れを招く場合があるため注意しましょう。

ゴールドクレストが枯れてしまったら

もしゴールドクレストが枯れてしまったら、その被害を広げないために行いたいことがあります。
それが、枯れた部分の摘み取りです。
全体へ広げさせないよう、病気で枯れてしまった場合は感染箇所である枝を切り落としましょう。

また、病気が起こりやすいのは土中の病原菌が付着しやすい梅雨どき。
下の方の枝を剪定することで、枯れさせないための予防につながりますよ。

ゴールドクレストと長く付き合えたらラッキー

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繊細なゴールドクレストは、育てるのが難しいと思われがち。
しかしポイントをおさえて育てられれば決して難しくはありません。
また、仮に枯れてしまったとしても、仕方のないことだと割り切ることも大切です。
また次のクリスマスに迎えるのもいいですし、
枯れてしまった部分を切って対処してみたら、回復するかもしれませんよ。

ゴールドクレストと共に過ごす、すてきな暮らしを手に入れてみませんか?