セダムの育て方は?肥料や用土・水やりなど、地植えでグランドカバーにできる多肉植物セダムの栽培方法

2018年5月30日


今、人気の多肉植物「セダム」。サボテンのように水が非常に少なくても育つ特長をいかし、地植えはもちろん、ガラス製や木製など、お気に入りの容器でも簡単に栽培できます。セダムの寄せ植えを作って、インテリアとして飾ってもいいですね。

グランドカバーや寄せ植えに使えるセダムとは?

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セダムは、花壇にも使えるポピュラーな春秋生育型の多肉植物です。
ベンケイソウ科の植物のラテン語(sedum)が語源といわれています。
原産地は主に温帯~亜熱帯の全地域。

セダムの品種がとても多く「セダム・アクレ」や「コーラル・カーペット」のようにグランドカバー向きの群生するタイプから、「玉すだれ」や「新玉つづり」のように茎がぶら下がるもの、「虹の玉」や「八千代」のように上向きに伸びて群生するものなど、多種多様。

なかでも極めて少ない水量で育てることができる「メキシコマンネングサ」や「ミドリレンゲ」は、都市部での屋上緑化などで多く利用されています。

セダムの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル  

植えつけ・植え替え期:3月~5月、9月~10月
開花期:2月~11月
※関東地方以西基準

置き場所

梅雨から夏の間は雨が当たらず、風通しのよい半日陰で夏越しさせます。
水はけと日当たりの良い場所で管理しましょう。

水やり

梅雨明けから夏の休眠期に用土が湿りすぎていると根腐れを起こすので、水やりは控え、雨も当てないようにします。

栽培のポイント

栽培に手がかからないのがセダムの特長。
ガーデニング初心者でも夏場に長い雨に当てさえしなければ失敗しません。
セダムの生育期は3月~6月と9月~11月で、その間の暑い夏期と寒い冬期は休眠します。

落葉種は耐寒性が強く、強い霜に当たっても傷むことなく丈夫ですよ。
一方、高温多湿には弱いため、梅雨から夏にかけては雨が当たらず、風通しのよい半日陰になる場所で夏越しさせましょう。

紅葉する品種は秋に戸外の日当たりのよい場所に移動させれば、やがて赤く色づき始め、春の開花時期ごろまで鮮やかな発色が楽しめます。

主な病害虫

害虫:カイガラムシ、アブアラムシ、ネジラミ
病気:特になし

セダム栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

排水性の良い軽石を多く配合した専用培養土

花ごころ:さぼてん多肉植物の土 細粒 2L

花ごころ:さぼてん多肉植物の土 細粒 2L

水のやり過ぎ等で根腐れを起こしやすい多肉植物用にゼオライトが配合された専用土です。
軽石配合で排水性を、バーミキュライト配合で保肥力を高めています。

水で薄めて使用する即効性の液体肥料

【住友化学園芸】【液体肥料】 花工場 原液 800ml

【住友化学園芸】【液体肥料】 花工場 原液 800ml

植物の生育に欠かせない各種成分をバランスよく配合した、すばやい効きめの液体肥料で、水で薄めて使用します。

カイガラムシには専用エアゾールがおすすめ

殺虫剤  カイガラムシエアゾール 480ml  住友化学園芸

殺虫剤 カイガラムシエアゾール 480ml 住友化学園芸

ジェット噴射で高いところまで薬剤が届く、カイガラムシ専用のエアゾールです。
庭木やバラに使用でき、夏はもちろん冬の越冬成虫にも使用できる優れものです。

セダムでもたくさん種類がある!

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耐寒性や耐暑性に優れ、強健なセダム。
なかでも日本原産の品種で山野草として珍重されているのが「キリンソウ」や「ミセバヤ」です。
庭石のすき間を埋めるグランドカバーとして植えると、葉の個性が際立ちますよ。