パセリの育て方はむずかしい?初心者でも失敗しない栽培のコツをご紹介!
香りや苦みがある葉が料理に使われるパセリ。真っすぐ下に向かって根を張るので、プランター栽培、水耕栽培に向いています。水やりなどに気を付ければ、簡単に種や苗から育てて収穫することが可能です。今回はパセリの栽培に適した土、肥料、プランターの選び方などを紹介します。
目次
パセリを育てよう
料理の添え物としてのイメージが強いパセリですが、
実はビタミン、カルシウム、マグネシウム、そしてミネラルなどを豊富に含んでおり、栄養価が非常に高い植物です。
また、胃腸の調子を整えてくれることでも知られており、古くから民間医療にも重宝されてきました。
香りや味にクセがありますが、調理で熱を加えることによって苦みが和らぐと言われています。
丈夫で元気に育つため、室内でプランター栽培、または水耕栽培を楽しむことも可能です。
パセリの品種と特徴
パセリは原産地が地中海沿岸で、セリ科に属するハーブの一種。
葉や茎に独特の強い香りがあるのが特徴的です。
栄養価が高く、イタリアン、フレンチなどあらゆる料理の食材として、世界中で使われています。
パセリは種類が豊富ですが、日本でもっとも出回っているのは主に3種類。
一般的にパセリと呼ばれている葉の部分がカールして縮れたものは「カーリーパセリ」という品種です。
葉は鮮やかな緑色をしており、さっぱりとした苦味があります。
細かく刻んで料理の付け合せや風味付けなど、さまざまな用途に使われています。
同じく市場で見かけることが多い「イタリアンパセリ」。
フレンチパセリとも呼ばれる葉が大きめのパセリで、パセリカーリーパセリに比べて苦みが少なく、マイルドな風味が味わえます。
ヨーロッパではこのイタリアンパセリが一般的です。
最後は根の部分が白くニンジンのような形をしている「ルートパセリ」。
葉の部分を合わせると20㎝ほどの長さまで生育します。
ドイツやオランダでは、葉はもちろん根も煮込み料理の定番食材だそうです。
パセリの栽培カレンダー
・種まき:春(4月~5月)、秋(9月~10月)頃
・開花時期:初夏(6月~7月)頃
・収穫時期:種まきから約70日後
・適温:15~20℃
・耐寒性・耐暑性:強い
パセリの種まきは春と秋の年2回に行います。
また、パセリは常緑植物なので、1年中収穫が可能です。
肥料は2回目の間引き後に、追肥は月に1度与えるようにしましょう。
もし、株や葉に元気がないようだったら、追肥を20日に1度の割合に増やしてください。
パセリの栽培環境
地中海沿岸が原産地のパセリは日光を好みます。
室内でプランター栽培するなら、日当たりがよく風通しのよい場所を選びましょう。
日にしっかりと当てて育てると葉の色が鮮やかになり、香りも強くなります。
反対にプランターを半日陰などに置いて育てた場合、葉の色が薄く、香りや味も柔らかくなるので、お好みに合わせて置き場所を選ぶとよいでしょう。
ただし、パセリは直射日光によって葉焼けしてしまうことがあるので要注意。
また湿気にも大変弱いので、ベランダなど外で栽培する場合、梅雨の時期や夏場は室内に入れるのがポイントです。
根が伸びるパセリ栽培にピッタリな底面給水タイプ
深さがあり、2~3株栽培できる便利なプランターです。
底面の貯水部に水をしっかりと貯える底面給水構造で、水やりの手間が一気に省けます。
飽きのこないシンプルなデザインもうれしい魅力。
パセリを育てるポイント
ここからはポイントごとに育て方を分かりやすく紹介していきます。
パセリに適した土
用土を自分でつくる場合は赤玉土7腐葉土3+石灰を土に混ぜ込みます。
初心者で配合がよく分からない、手間をあまりかけたくないという方は花用、野菜用培養土を使うのもよいでしょう。
これ1つで植物全般に使える培養土
元肥入りで他の肥料を混ぜ込むことなく、そのまま使える培養土です。
植物全般に対応しているので、地植えや室内栽培のほか、ベランダガーデニングにもおすすめ。
水やりと肥料
水やりは乾燥しないようたっぷりと与えましょう。
プランターで栽培する場合は、土の表面が乾いたら水やりのタイミング。
春から夏にかけては土が湿っているぐらいに水を与えると生育を促せます。
その反対に冬場は水やりをできるだけ控えて乾燥気味に管理しましょう。
次に肥料ですが、1週間に1度の頻度で、1000倍に薄めた液肥を与えると元気に成長しますよ。
いろいろな野菜用液体肥料 800ml
15種類の養分とアミノ酸をバランスよく配合し、植物の育成をサポートするハイポネックス肥料。
液体なので分量が分かりやすく、プロから家庭ガーデニングまで幅広く愛用されています。
植物の色つやと育成を促すマグネシウム配合
土に混ぜ込みやすい粒状で、プランター栽培にも便利な肥料です。
有機と化成をたっぷりと配合し、効果がゆっくりと持続します。追肥にも最適。
種蒔きの方法
種まきは4月~5月、または9月~10月頃に行います。
方法は育苗ポットで苗まで育ててからプランターに植え付ける、または直接プランターや鉢に植え付ける2通りがありますが、後者の方が比較的管理が簡単です。
1.プランターや鉢に小粒の赤玉土や市販の培養土を入れる。
2.間隔を置いて種をまき、上から土を1~3㎜ほどかぶせる。
3.霧吹きで土の表面に水をたっぷり吹き付ける。
4.毎日、土が乾燥しないよう霧吹きで水を吹き付け、発芽したら土の表面が乾いたタイミングで水やりする。
5.本葉が2~3枚になった時点で、育成のよい株を残して間引く。
6.育成ポットで育てる場合は本葉が5~6枚になったら植え替える
7.株同士を15~20㎝間隔で空くように間引く。
実用性も優れたスタイリッシュなスプレーボトル
ガーデニングの定番ツールである霧吹きがおしゃれなデザインで登場。
ドイツの老舗噴霧器メーカー「Gloria」製で、効率よく広範囲に噴射できます。
先端のノズルを左右に回すことで、噴射の形状を変化させることが可能。
きめ細かなミストを噴射する特殊トリガー設計
アメリカで特許を取得した特殊加工のトリガーを施し、霧状ミストを連続プッシュすることが可能です。ガーデニングの水やりはもちろん、ヘアスタイリングなど幅広い用途に使えます。
苗植えの方法
苗植えも種まき同様、気温が上がる前の4月~5月が適期です。
パセリは発芽率が低いので、初めて栽培するという方は苗植えから始めたほうが安心できるでしょう。
パセリはまっすぐ下に根を伸ばす性質を持っているので、プランター栽培や鉢植えの場合は底の深いタイプを選びましょう。60㎝のプランターで2~3株植えられます。
容器の底に軽石と市販の花、野菜用の土を入れます。
この時、赤玉土7腐葉土3+石灰を混ぜた土を入れるのもおすすめです。
株同士間隔を空けて植え付け、最後にたっぷり水やりすれば完了。
地植えする場合、パセリは酸性土に弱いので、1~2週間ぐらい前から石灰を入れて耕しましょう。
その後に堆肥と元肥を入れてよく馴染ませることで、パセリ栽培に適した湿り気のある土になります。
1.畑の土1㎡あたり、石灰100~150gを目安によく混ぜ合わせる
2.1~2週間程寝かせてから10㎝~15㎝高さの畝を立て、その中心に20~30cmぐらいまで溝を掘る。
3.土に堆肥、化成肥料、油カスを混ぜ合せて溝を埋め戻す
4.株同士の間隔を開けながら苗を植え付け、畝全体全体に水やりして完了。
パセリの収穫時期と方法
パセリが十分に育成したら収穫してみましょう。
本葉が15枚以上になると収穫可能です。
外側の葉から使う分だけ、剪定はさみなどで摘み取ります。
この際、葉の取りすぎに注意。8枚ほど残しておくことで、また葉が徐々に増えて長く収穫を楽しめますよ。
また、花芽が付くと「トウ立ち」と言って、葉が硬くなっていまいます。
調理で火を加えても硬いままなので、観賞用として花を残したい場合を除き、花芽を見つけたらすぐに摘み取りましょう。
コンパクトなサイズ感ながら切れ味が抜群
丸みのあるフォルムが手にしっくりと馴染んで持ちやすい剪定はさみです。
老舗のはさみメーカーならではのクオリティーの高さで、プロのガーデナーにも愛用されている逸品。
コンパクトなので、女性でも手軽に使いこなせます。
パセリの増やし方
パセリの増やし方はこぼれ種から自然に発芽した苗を育てるか、株分けするか、2通りの方法があります。
後者の方が手間がかからず、初心者でも比較的簡単に行えるでしょう。
株分けの方法はパセリを鉢やプランターから引き抜き、水につけて根元の土を落してから株を2つに分けます。
新しい容器に植え付け水を与えれば完了です。
最初から増やすことを考えているのであれば、苗の植え付けの時に、最初から小分けにして株ごとに育てていくと後からの手間が省けますよ。
簡単に行える株分けですが、注意することがあります。
パセリは太い根は枝分かれしにくい性質の植物です。
そのため、株が大きくなってから株分けすると根が切れてしまって、なかなか根付きにくくなってしまうことがあります。
育成してから株分けする場合は根切れしないよう気を付けましょう。
パセリが枯れる原因
大切に育てているパセリが枯れてしまった…。
さまざまな要因が考えられますが、最も多いのは病害虫による被害。
パセリにはヨトウムシが発生することがあり、夜行性なので気が付きにくく厄介な存在です。
パセリの元気がないと感じたら、葉の裏や茎を定期的に確認してみてください。
ヨトウムシがもし付いていたら、すぐに手で摘んで退治するか薬剤を散布して駆除しましょう。
また、病気では軟腐病に注意が必要です。
もし、この軟腐病になってしまうと細菌が繁殖して、養分が行き届かなくなるために茎や葉が萎れて悪臭を発するようになります。
防止対策として土の水はけをよくし、風通しのよい場所に置きましょう。
そのほか水不足による乾燥、水の与えすぎや湿気で根腐れを起こした場合も枯れる原因なので、日頃からこまめに管理することが大事です。
効果が持続するのでしっかり害虫対策できる
有効成分「エトフェンプロックス」配合により、人体や動物への影響を抑えながら、素早く害虫を駆除。
効果も持続するため、予防対策にもおすすめです。
雑菌やカビも寄せ付けず、植物を丈夫にする
防除効果のあるストレプトマイシンを主成分とした殺菌剤です。
細菌やカビによる病気から植物を守るため、家庭菜園にも観葉植物にも使えます。
パセリの水耕栽培
室内で育てられるパセリは水耕栽培にも向いています。
葉が柔らかくなり、苦みが少なくなるので、パセリの独特の味が苦手だという方は、
水耕栽培を試してみてはいかがでしょうか。
パセリの水耕栽培方法を紹介します。
1.パセリの苗の根を水できれいに洗う。
2.スポンジを容器の口回りより少し大きめにカットし、中心まで切り込みを入れる。
3.苗の根をスポンジの切込み部分に挟む。
4.根を1/3ぐらいにはさみで切り揃え、株をスポンジごと容器に入れる。
5.室内の日当たりのよい場所に置き、週に1回水を交換して、2週間に1回ほど液肥を与える。
パセリの栽培を楽しもう!
比較的気軽に栽培できるパセリは初心者にもおすすめのガーデニング。
自分で育てたパセリを収穫して、いろいろな料理に使ってみませんか。
メニューのレパートリーが増えること間違いなしですよ。
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