マトリカリア(フィーバーフュー)の育て方は?肥料や用土など種・苗から育てるマトリカリアの栽培方法
ヨーロッパでは16世紀頃から栽培され、熱を下げるハーブ、フィーバーヒューと呼ばれ親しまれてきたというマトリカリア。夏に白いキクに似た花を咲かせることからナツシロギクという和名がつけられました。現在は花壇や寄せ植えに利用しやすい草丈の低いもののほか、切り花用の草丈の高いものや、斑入り葉のもの、葉が黄色のものなども登場しています。葉には独特に香りと苦みがあり、昆虫も嫌うほどといいます。
目次
マトリカリアとは?
キク科の多年草で、現在はタナセツム属ですが、明治時代渡来した当時、学名がマトリカリアだったことから現在もこの名前で呼ばれています。マトリカリア属で有名なものにはカモミールの名前で親しまれている一年草のジャーマン・カモミールがあり、どちらもキクに似た花を咲かせます。ガーデニング業界でマトリカリアとして扱っているものの多くはナツシロギクのことです。
秋に植えつけし、翌春に開花します。夏の高温多湿に耐え、夏越しできれば翌春また開花しますが、日本の夏を越せず、2年草として扱われている植物です。
マトリカリアの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
タネまき期: 9月~10月
植えつけ期:3月~4月、10月~11月
開花期:5月~7月
※関東地方以西基準
置き場所
日あたりの良い場所を好みます。冬は強く凍らない場所で越冬させます。庭植えの場合、株元を腐葉土などで覆い防寒しましょう。
水やり
地植えの場合、乾燥したら与えます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
栽培のポイント
排水性の良い栄養分を含んだ土を好み、酸性土を嫌うので、庭植えする場合は苦土石灰等で酸性を中和し、腐葉土やバーミキュライトなどをすき込んでから植えつけます。鉢植えの場合は市販の草花用培養土が便利です。春先か秋に園芸店に出回る苗を購入して植えつけるのが手軽ですが、9月頃にタネまきして育てることもできます。開花前後の春と秋にリン酸成分の多い化成肥料等を与えると花つきがよくなります。
夏の暑さに弱いので、気温が高くなってきたら風通しの良い場所で管理するのがオススメ。また株元にできる太い新芽を切って挿し芽にすると手軽に殖やすこともできます。5月頃から花が咲き始めますが、開花後の花や傷んだ花は株元で切戻し風通しよく管理しましょう。タネと取る場合は花後、小さな紙袋などで覆い熟した頃に茎ごと切って採取します。病害虫も少なく初心者でも育てやすい草花のひとつです。
主な病害虫
害虫:アブラムシ ハダニ
病気: 特になし
マトリカリア栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
地力を高める有機質やミネラルをたっぷり配合
いろいろな植物にそのまま使える培養土。地力を高める堆肥やココナッツファイバー、バーミキュライトなどの土壌改良素材をブレンドしています。効き目が穏やかで肥効期間が長いIB肥料と海藻成分のミネラルとカルシウムの効果で根張りを良くします。
リン酸成分多めで花つきよく大きく育てる
植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合し、いろいろな植物の花色・葉色を良くします。肥料が切れると花つきも悪くなるので、生育期間中は定期的に施しましょう。
いろいろな花の虫や病気に
いろいろな花や樹木、観葉植物の虫や病気に。幅広い植物のアブラムシ類の防除に有効です。殺菌成分も含まれて、うどんこ病や白さび病、アブラムシ類、チャドクガ(ケムシ)、アオムシの防除に使うことができます。そのまま使えるスプレータイプ。簡単に散布できます。
株元からカットして風通しの良い場所に吊るし、ドライフラワーにしても楽しめます!
花芯部が盛り上がり、こんもりとした花を咲かせるマトリカリア。細い茎に小さな八重咲きの花が密集する「ホワイトワンダー」やポンポン咲きの「べグモ・スノーボール・エキストラ」などは切り花用として人気です。シンプルな一重咲きのものはハーブのフィーバーヒューとして販売されることも多く見られます。
洋風の庭はもちろん和風の庭にプラスしても愛らしいマトリカリア。環境があえば大きくこんもりと育つので、花壇や寄せ植えにプラスしてみて。開花期間中、株元からカットして風通しの良い場所に吊るしドライフラワーにして楽しむこともできますよ。たくさん育てて愛らしい花いっぱいの花壇をどうぞ。薬草として利用されていることから「鎮静」などの花言葉があります。
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