桃の栽培方法は?剪定・収穫時期・病気害虫対策・肥料・土壌など、桃の育て方をご紹介
生長が早く、鉢植えでも育てられるモモ。病害虫が多いので、注意が必要です。植えつけた後、1年あれば実をつけ始めるのが魅力。多くの品種がありますが、家庭で栽培するなら6月頃から収穫が楽しめる早生品種 「ちよまる」や「ひめこまつ」などの品種が初心者向きでおススメです。4月上旬に開花したあと6月から実をつけ始めます。モモは1本だけでも結実してくれる自家結実性。自宅で栽培すれば、旬の時期には完熟したモモが存分に堪能できます。
目次
モモとは?
バラ科の果樹で中国原産。一般的なモモの品種は100以上あるといわれ、果皮のうぶげが少ないネクタリンや扁平な果実のバントウなどもモモの仲間です。食べ終わったモモの実を割って中を取り出し、薄皮をむいて植えておくと発芽します。病気にかかりやすいので、手間暇かけてやるとおいしいモモがたっぷり楽しめます。深さのある大き目の鉢を用意すれば鉢植えで育てることも可能です。
モモの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
収穫期:6~8月
植えつけ期:12月~3月
開花期:4月
※関東地方以西基準
置き場所
日あたりと水はけの良い、やや湿り気のある肥沃な場所を好みます。
水やり
地植えの場合、乾燥したら与えます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
栽培のポイント
土質は特に選びませんが、植えつける前に腐葉土や堆肥などの有機質や緩効性の化成肥料を混ぜ込み、保肥性と保水力を高めてやるとよいでしょう。鉢植えの場合は深さのある大型の鉢を選びます。鉢植えの場合は2月、5月、10月の追肥も忘れずに。
地植えなら2月と10月に油粕や骨粉などの有機質肥料か緩効性の化成肥料を与えましょう。12月以降、3月までに苗を購入し植えつけます。日当たりを好むので地植えする場合は注意しましょう。夏、不要な枝を剪定し、伸びた枝を誘引します。12月~2月頃には込み過ぎた枝などを間引いて剪定します。
より大きく充実したモモが採取したい場合は、枝の下方についた花だけを残し、他はすべてカットして間引きます。その後、果実ができ始めたら1果実に30枚程度の葉になるよう、果実を間引いて調整します。さらに夏の日焼け防止もかねてひとつひとつ袋かけをしておくと病害虫の被害が少なく栽培できます。その後2カ月ほどしたら袋をはずし、熟したのを確認し収穫します。
主な病害虫
害虫:シンクイムシ、アブラムシ、カイガラムシなど
病気:灰星病、黒星病など
モモ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
根の張りを促すおすすめ土
植えつけ後、苗木の根がしっかりと張り、丈夫に育つよう考えて作られた果樹専用の土。ゆっくり長く効く有機質由来の元肥(腐葉土、バーク堆肥、もみ殻堆肥など)を配合しています。
実つきをアップする肥料
実つきが良くなる骨粉とリン酸の成分をたっぷり配合した肥料です。魚粉に含まれるアミノ酸がジューシーな果実に育てます。葉や茎を丈夫にする油粕も配合。有機質肥料も含まれているので、土壌改良効果も期待できますよ。
モモの灰星病、黒星病、うどんこ病対策には
浸透移行作用で病原菌の侵入を防ぐ予防効果と退治する治療効果があります。萌芽前に水で薄めて散布してやると黒星病を防除する効果があります。
ゼリーやコンポートなどいろいろなレシピが楽しめます!
赤やピンク、白い花を密につけるモモ。多くの品種があり、果肉に色や柔らかさなどさまざまあるので、自分好みを見つけて。雨に当たると病害虫が発生しやすくなるので注意して。風通しと日当たりの良い場所で、時々消毒してやると良いでしょう。
そのまま食べてもおいしいですが、ゼリーやコンポートなどいろいろなレシピが楽しめます。ペクチンやカリウム、鉄分、マグネシウムなど、さまざまな栄養が豊富に含まれているので、便秘や冷え症などにも効果的。漢方ではタネや葉が利用されています。古くは不老不死の霊薬とされていたことから「天下無敵」などの花言葉があります。