プルーンの育て方は?ポイントを押さえれば簡単!?鉢植えでも出来るプルーンの栽培方法をご紹介
プルーンというとドライフルーツが一般的でしたが、最近は生食するプルーンも人気。鉄分や食物繊維が豊富で、便秘や貧血に効果のある健康果実として注目されています。ヨーロッパ原産のスモモをプルーンと呼び、そのまま食べるのはもちろん、凍らせてシャーベットのように楽しんだり、ジャムやソースにしたりして利用できます。スモモ同様、1本で結実し、収穫できる自家結実性があるかどうか、確認して栽培する品種を選びましょう。
目次
プルーンとは?
プルーンとはバラ科の落葉性の中高木の果樹でヨーロッパ原産の植物です。モモの仲間ではありません。スモモには日本スモモとヨーロッパスモモ(西洋スモモ)があり、日本スモモをスモモ、ヨーロッパスモモをプルーンと呼んでいます。また日本スモモがアメリカで品種改良され、再び日本で栽培されるようになった品種をプラムと呼びます。
プルーンは本来1本だけでは結実しませんが、「シュガー」や「フレンチ」など自家結実しやすい品種を選べば、授粉作業が必要なく、家庭での栽培におすすめです。スモモと同じように12~2月頃に込み合ったところや徒長した枝を剪定し、日当たりと風通しを良くします。この頃長く伸びている長果枝は剪定し、切戻しておくと翌年花芽をつけ、結実する短果枝が多く発生します。
プルーンの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
植えつけ期:11月~3月
収穫期: 8月
剪定期:12月~2月
※関東地方以西基準
置き場所
日あたりと風通しの良い場所で管理します。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
育て方のポイント
特別な土壌は必要ありませんが、水はけと水持ちの良い環境を好みます。地植えする場合は掘り上げた土に赤玉土や腐葉土、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込み植えつけます。鉢植えする場合は市販の専用培養土が手軽です。家庭での栽培には1本でも果実ができる品種を選ぶのがおすすめですが、実りが芳しくない場合は人口授粉してやると結果が促されます。
4月になると花が咲き始め、多くの実をつけます。あまり多くの実をつけたまま放置すると株の負担が増し、果実の生長が阻害されるので、5月上旬をめどに摘果といって余分は果実を摘み取る作業をします。上を向いた果実や傷や虫害のあるもの、軸が長すぎるものなどをひとつひとつ取り除いく摘果をし、同じ作業を5月下旬頃にも行います。その後、虫や病気よけにひとつひとつ袋かけをしておくと病虫害の予防にもなり安心です。春の開花前の2月と収穫後の10月に緩効性化成肥料を与え株の充実を促します。通常の日本スモモより長雨等に弱いので大切に育ててください。
剪定のポイント
翌年の実つきのために収穫した後の12~2月が剪定を行うのがポイントです。
短い枝の方がプルーンの実がたくさん実るため、伸びすぎた枝や込み入った部分をを中心に間引き、
枝全体が20~30cmに収まるように切りそろえましょう。
さらに6月頃、長く伸び過ぎた枝を切りつめ、徒長枝などを間引く剪定をします。
主枝となる枝が左右に開くように針金などで誘引し、間引きながら剪定します。
主な病害虫
害虫:アブラムシ類、カイガラムシ類など
病気:黒斑病、灰星病など
プルーン栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
栽培で使いたい土そのまま使える
野菜やいろいろな植物にそのまま使えます。地力を高めるココナッツファイバーなどの土壌改良素材を配合。 効き目が穏やかで肥効期間が長いIB肥料と 海藻成分のミネラルとカルシウムの効果で、根張りをよくします。
実つきをアップする肥料
実つきが良くなる骨粉とリン酸の成分をたっぷり配合した肥料です。魚粉に含まれるアミノ酸がジューシーな果実に育てます。葉や茎を丈夫にする油粕も配合。有機質肥料も含まれているので、土壌改良効果も期待できますよ。
化学殺虫成分不使用!食品成分で作られた殺虫殺菌剤
幅広い害虫に優れた効果があり、ウメ、カキ、カンキツ類などの果樹に使えます。速効性と持続性(アブラムシで約1カ月)があり、葉裏まで成分が浸透し、葉の中や葉裏の害虫まで退治します。
プルーンは雨が続く梅雨の時期を上手に乗り切れるかが栽培のポイント!
ペクチンなどの水溶性食物繊維やカロテン、ビタミンEなどが豊富に含まれ、抗酸化作用が強く成人病の予防に効果があるというプルーン。できれば2品種植えれば収穫も安心。雨が続く梅雨の時期を上手に乗り切れるか否かが栽培のポイントになります。新鮮なプルーンを皮ごと頬張ればジューシーな果汁が口いっぱいに広がります。
また「誠実な一生」などの花言葉があります。