寄せ植えも楽しめるムスカリの育て方は?種類や肥料など鉢植えでも球根から栽培できるムスカリをご紹介

2018年11月26日


丸いツボ形をした青紫色の小花を穂状に咲かせるムスカリ。ブドウの房を逆さにしたような花が密集して咲く姿は愛嬌があり、早春の庭で思わず目を止めて見てしまいますよね。草丈が低いので、チューリップなどほかの花を引き立てる脇役として、花壇の縁取りに使われることがほとんどです。球根をまとめて植えて群生させると、青いカーペットのような見映えのする景観になりますよ。庭での地植えだけではなく、鉢植えとしても楽しめるのでおすすめですよ。

球根植物のムスカリとは? 初心者向きの育てやすい花

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キジカクシ科、秋植えの球根植物です。丈夫で初心者でも育てやすいうえ、植えっぱなしでも毎年よく咲くのがうれしいですね。あざやかな青紫色の花が一般的ですが、近年、種類も増え、淡青色の「レディブルー」、淡ピンク色の「ピンクサンライズ」、淡黄緑色の「グリーンパール」、赤紫色で羽毛がついた「プルモーサム」など花色が増えました。

そのほか花房の上部と下部で色が異なる2色咲きや、良い香りがする品種も。脇役といえども品種が多様に揃うので、個性的な演出を楽しめますね。

丈夫で育てやすい!ムスカリの育て方とは 

基本的な生育のサイクル

植えつけ期:10月~12月中旬
開花期:3月~5月中旬
※関東地方以西基準

置き場所

日当たりの良い場所なら元気に育ちます。

水やり

地植えの場合は特別な水やりは不要。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。蕾が出始めてから開花までは、水切れしないように注意しましょう。6~9月は、水やりは不要です。

栽培のポイント

ムスカリは、日当たりと水はけの良い場所に植えましょう。水はけ、水もちの良い培養土、または水はけの良い培養土に元肥を混ぜ込み、球根を植えつけます。植えつけ適期は10月以降。あまり早く植えると葉が長く伸びてだらしなくなってしまいます。

遅めの11~12月中旬に植えるとコンパクトに育ちますよ。

地植えの場合は、開花後に液体肥料を与えると球根がより大きく太り、芽数も殖えます。
鉢植えの場合は晩秋と開花後に置肥すると良いでしょう。

ムスカリは丈夫で育てやすく、数年植えっぱなしでも毎年花が咲きますが、3年に1回を目安に、花が咲いた後、葉が枯れ始めたらすぐに掘り上げ、秋に植えなおしてあげましょう。

主な病害虫

害虫:特になし
病気:白絹病

ムスカリを育てるための用土、肥料、薬剤をご紹介

ムスカリの球根を植えるための用土

ハイポネックス培養土 鉢・プランター用14L

ハイポネックス培養土 鉢・プランター用14L

土に適度な重量感があり、茎を伸ばして頭頂に花をつけるムスカリが倒れずしっかり育ちます。元肥としてゆっくり効果を出すマグアンプKという肥料が含まれているので、そのまま植えつけられますよ。

ムスカリの花が旺盛に咲くための肥料

球根の肥料 400g【花ごころ】

球根の肥料 400g【花ごころ】

花つきをよくする成分のリンサンの割合を考えた肥料です。アミノ酸やビタミン類を含む良質な有機肥料と配合することで、茎と葉を伸ばして、花を咲かせる効果を持続できます。植えつけるときに鉢の上にのせるだけでOKですよ。

球根特有の病害虫の予防と退治に使いたい薬

サンケイオーソサイド水和剤80 50g

サンケイオーソサイド水和剤80 50g

球根につきやすいカビ類(糸状菌)によって起こる病気に、優れた効果を発揮する園芸の強い味方です。球根の消毒にも土壌に潜む菌にも効く、水で薄めて散布するタイプ。薄め方は300~1200倍までさまざま。使いたい植物に合わせて使ってくださいね。

花壇でも、寄せ植えでも大活躍のムスカリ!

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ムスカリは、早春から春にかけて咲く植物との相性が抜群です。ムスカリと同じくらい草丈の低いビオラやスイートアリッサムの小花を組み合わせれば、ムスカリの個性が光ります。

逆に、背の高いチューリップを合わせるのも素敵。同系色でコーディネートすると上品にまとまりますよ。