リンゴ(林檎)の栽培方法は?リンゴ(林檎)栽培は苗木からがおすすめ!
世界中でさまざまな品種が栽培され、なじみの深いリンゴ。寒い地方で育つイメージがありますが品種によっては暖地でも栽培できます。4月に開花し、秋には収穫できる落葉果樹で、一般的な食用のものと、ガーデニングで利用する鑑賞用の姫リンゴ、クラブアップルなどがあります。観賞用のものは食用リンゴのように甘くはなりませんが、砂糖などを加えてジャムなどに利用できます。食用リンゴ
を家庭で栽培する場合、矮性台木に接ぎ木された苗を使用するとコンパクトに育ちます。なかでも病害に強く育てやすい「ぐんま名月」「つがる」などの品種を選ぶと家庭でもかわいらしい赤い実が楽しめます。目次
リンゴ(林檎)とは?
バラ科の落葉果樹で、アジア西部からヨーロッパ南部が原産といわれ、世界各地で栽培されています。
家庭栽培では斑点落葉病や黒星病、キンモンホソガなどの病害虫の被害を受けやすいので、
病害虫に強い品種を選ぶことが欠かせません。
また1本だけ植えても受粉しないので、家庭栽培用に2品種のリンゴを接ぎ木したものか、
違う品種を2本植えることが必要になってきます。
大きい果実を実らせたい場合は、人工的な受粉作業を行います。
リンゴ(林檎)の育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
植えつけ期: 11月~3月(厳寒期は除く)
開花期:4月
※関東地方以西基準
置き場所
日あたりと水はけの良い肥沃な場所を好みます。
水やり
地植えの場合、乾燥したら与えます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
栽培のポイント
丈夫な性質で、土質も特に選びませんが、植えつける前に腐葉土や堆肥などの有機質や
緩効性の化成肥料を混ぜ込み、保肥性と保水力を高めてやるとよいでしょう。
鉢植えの場合は深さのある大型の鉢を選びます。
リンゴは肥料を好むので有機肥料を元肥として与え、追肥も忘れずに。
地植えなら秋、鉢植えは春と秋に緩効性の化成肥料を与えましょう。
11月以降、3月までに苗を購入し植えつけます。
この際、接ぎ木部分が地上部に出るように植えつけるのがポイント。
寒さに強い反面、西日や乾燥に弱いので、地植えする場合は注意しましょう。
リンゴの苗は通常、一般的にまっすぐ上に伸びる主幹形ですが、枝つくりしやすいので、
スタンダード仕立てにしたり、垣根仕立てにしたり、植える場所に合わせ、
いろいろな樹形が楽しめるのもリンゴならではの楽しみです。
夏、不要な枝を剪定し、伸びた枝を誘引します。
枝が下垂した状態で果実が実るので枝が水平より下になるように整枝します。
2月頃にも整枝します。また果実採取が目的の場合は、開花後、
中心の大きな花を残し、他はすべて花茎ごとカットします。
その後、果実ができ始めたら病害虫の被害が見られる果実などを取り除き、
ひとつひとつ袋かけをし、シンクイムシなどの被害を防止します。
リンゴは3月頃、切りつぎをしてふやすこともできます。
タネまきする場合は、湿らせた水ゴケ等に包んで温度の低い冷蔵庫などに保管して寒さにあて、
4月頃タネまきします。生長が遅く、大きくなるのに時間がかかるので、苗を購入して育てるのが一般的です。
主な病害虫
害虫:キンモンホソガ、シンクイムシ、アブラムシ
病気:斑点落葉病、黒星病、うどんこ病
リンゴ(林檎)栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
根の張りを促すおすすめ土
植えつけ後、苗木の根がしっかりと張り、丈夫に育つよう考えて作られた果樹専用の土。
ゆっくり長く効く有機質由来の元肥(腐葉土、バーク堆肥、もみ殻堆肥など)を配合しています。
実つきをアップする肥料
実つきが良くなる骨粉とリン酸の成分をたっぷり配合した肥料です。
魚粉に含まれるアミノ酸がジューシーな果実に育てます。
葉や茎を丈夫にする油粕も配合。有機質肥料も含まれているので、土壌改良効果も期待できますよ。
有効成分が葉や茎から吸収されて植物全体にいきわたる
リンゴのシンクイムシ対策に使用します。
そのほか植物の汁を吸うアブラムシやカイガラムシをはじめ、葉を食害する虫にも効果的。
一度散布すれば効果は約1カ月。水で薄めて使用します。
赤く熟したリンゴ(林檎)はジャムやお菓子に大活躍!
家庭でリンゴを上手に育てるためにまず注意したいのは品種選び。
アルプスオトメなどのミニリンゴが一般的でしたが、
最近は矮性台木に接ぎ木しコンパクトに育つよう改良され、
病害虫にも強い品種も多くなったので、食用リンゴを育てることがますます身近になってきました。
赤く熟したリンゴはジャムやお菓子に大活躍。
花や樹形も美しく、身近で育ててみたい果樹のひとつですね。
春に咲く白く美しい花が後の果実の前触れであることから「優先」。
アダムとイヴがそそのかされた果実がリンゴであるという説から、
リンゴの実には「誘惑」「後悔」などの花言葉があります。
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