バーバスカムの育て方は?苗から?種から?種まき時期や肥料・用土など、バーバスカムの栽培方法
欧米で根強い人気があり、イングリッシュガーデンで良く見かけるバーバスカム。暑さに弱い品種もありますが、寒さに強く、最近は日本の庭でも見かけるようになりました。人気の理由は、ニュアンスのある花色と豪華な花姿。長い茎に紫、白、ピンクなどの花が穂状につく姿は、存在感たっぷり。花数が多いので、長期間、鑑賞を楽しめます。大株になると、花茎がたくさん分岐しボリュームが出ますよ。一斉に花を咲かせる風景は、華やかで見事です。
目次
バーバスカムとは?
バーバスカムは、日本各地に野生化しているビロードモウズイカの仲間で、世界各地に300種もの種類があると言われています。それゆえ大型~小型、多年草や二年草など特性もさまざま。原種系は大型に育ち、迫力満点の佇まいを楽しめますが、近年は、コンパクトなフォエニセウム系の改良品種の人気が高まっています。なかでも草丈60㎝で濃い紫の花が咲く「ビオレッタ」、草丈1m未満で淡い黄やピンク、白の花が咲く「サザンチャーム」が人気。その一方で、花色の美しさが際立つ大型品種はガーデナーに根強い人気があるのも事実。特に、白い花に紫の花芯が目立つ「ウェディングキャンドル」、
シルバーリーフと黄花のコントラストが美しい「ポーラサマー」、ローズピンクの花びらがきれいな「アンティークローズ」は注目を浴びています。
バーバスカムの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期:6月~7月(秋に咲くこともある)
植えつけ期:3月~5月、9月中旬~11月
タネまき期:3月~5月、9月中旬~11月
置き場所
バーバスカムは丈夫で、日が当たる場所なら良く育ちます。ただし、耐寒性が強い反面、高温多湿の蒸れには弱いため、水はけと風通し良くして管理してください。
水やり
多湿にならないようにするのがポイント。土の表面が乾き始めたら、たっぷり水を与えましょう。開花中は乾き過ぎないように注意します。
栽培のポイント
バーバスカムは、春か秋に苗を植えつけて育てます。春にタネをまいて育苗し、秋に植えつけることもできますが、初心者は苗から育てる方がカンタンです。バーバスカムは品種によって、10㎝~2mと草丈に幅があります。植えつける際は育った時のことを考え、株間をしっかりと確保するのがポイント。庭の広さに見合った品種を選ぶことも大切です。4月頃から茎が伸び始め、6月頃から直径2~3㎝の小花が咲き、下から順次、咲き上がります。花が咲き終わったら、茎の根元から切り取ってください。夏の暑さにやや弱いので、風通しをよくして加湿に気をつけ、上手に夏越しさせるのがコツ。品種によっては秋に咲くものもあり、長く花を楽しめますよ。
バーバスカムは短命な植物です。何年も楽しみたいなら2年に1回はタネを取り、秋にタネをまいて育苗し、株を殖やしましょう。苗が小さいうちは、冬は霜が当たらない場所で管理し、しっかり株が育ってから春に植えつけましょう。その後は、株分け(大きく生長した株をいくつかに分ける)か、挿し芽(株の一部を切り取って発根させること)でも株を殖やせますよ。
主な病害虫
害虫:メイガ類
病気:立枯病、カビ類
バーバスカム栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
1粒1粒にまんべんなく栄養分を配合
団粒構造と小粒の軽石配合により根が安定しやすく、水はけが良くなっています。サボテンや多肉植物に最適な培養土です。雑草の種や害虫の混入を抑えるよう加熱処理されています。
リン酸成分多めで花つきよく大きく育てる
植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合し、いろいろな植物の花色葉色を良くします。肥料が切れると花つきも悪くなるので、生育期間中は定期的に施します。
立枯病などが見られたらこの薬剤
かび類(糸状菌)によって起こる広範囲の病気に優れた効果を発揮する保護殺菌剤です。植物への薬害が少ない殺菌剤です。
豪華な雰囲気で寄せ植えにしても素敵なバーバスカム
最近は、花色が豊かなフォエニセウム系の改良品種が大人気! 草丈が1m未満とコンパクトなので狭い庭やコンテナでの栽培に適しています。暖地でも夏越しができますよ。葉には毛が生えず、花色を引き立てる濃い緑色をしているのも魅力です。庭に数株まとめて植えて豪華な雰囲気を楽しんだり、鉢やコンテナに寄せ植えしても素敵ですね。