ユッカ(青年の木)の育て方とは?挿し木や剪定など詳しい栽培方法をご紹介
ユッカは乾燥や耐寒性に優れ、ガーデニング初心者にもおすすめの観葉植物です。水やりや肥料、植え替えも少なくて済むので手間いらず。シャープに尖った葉が美しく、インテリアとしても大人気。ユッカは日陰にも強く室内でもあらゆる場所に置くことができ室内を彩ります。
観葉植物ユッカとはどんな植物?
ユッカは北アメリカ大陸から中米に47種が自生しており、
耐寒性があるため多くは庭園の植栽に用いられています。
自生地では10m以上になりますが、観葉植物としては30~150㎝の短く太い幹から、
先の尖った新芽を出させた株が人気です。
「青年の木」の別名を持つユッカは成長や発展の象徴です。
花言葉は『勇壮』『偉大』、そして『爽快』。
ユッカのはが真っすぐ上に伸びる様子から雄々しさを連想させ、
またユッカの咲かせる白く美しい花の爽やかさからこのような花言葉がつけられたのでしょう。
種類と特徴
一般的に「ユッカ」として知られているのが「ユッカ・エレファンティペス」という品種です。
大きく成長すると幹が象の脚のようになることから「エレファンティペス」と名がついています。
乾燥に強く耐寒性にも優れ、0℃まで耐えることができます。
日陰でも育てることが可能で、育てやすくインテリアとしても人気の高い品種です。
「ユッカ・エレファンティペス・シルバースター」は「ユッカ・エレファンティペス」を
原種としてできた品種で、葉に斑が入っていることが特徴です。
エレファンティペスと比べて葉色が淡く、涼しげな雰囲気を出してくれます。
観葉植物ユッカの育て方のポイント
ユッカの日当たり、置き場所
ユッカは日光を好む植物です。
鉢植えで室内にて育てる場合は、午前中は日光が当たる場所が理想的です。
5~10月はレースカーテン越しに日光が当たるように、
11~4月は窓ガラス越しに直接日光が当たるようにするとより成長が促されます。
地植えをする場合も、午前中に直射日光が当たる場所を選びましょう。
ただし、日陰で育てたユッカをいきなり直射日光が当たる場所に置くと
葉やけを起こしてしまうため事前に日光に慣らすことが必要です。
ユッカの用土・肥料・追肥
ユッカの用土は、腐植質で水はけのよい用土を用意します。
赤玉土小粒7、腐葉土3、軽石小粒2の配合がオススメです。
肥料は春~秋にかけての生育期に与えます。
2か月に1度緩効性の置き肥を与えるか、液体肥料を10日に1度追肥しましょう。
肥料は有機肥料ではなく化成肥料がおすすめです。
化成肥料を使うことでコバエなど虫の発生を防ぐことができます。
また、成長がゆっくりとなる冬の季節は肥料を与えないようにしましょう。
この時期に追肥をしてしまうと肥料焼けを起こしてしまいます。
元肥入りの園芸用土
根腐れしにくい観葉植物専用で、ガーデニング初心者にも扱いやすい土です。
そのままつかえる液肥
うすめることなく、直接散布できる便利な液肥です。
育てやすい苗木
卓上におけるサイズで、部屋を華やかにします。
ユッカの植え替え・植え付け
ユッカの成長は早くはないため、3~4年に1度の植え替えで充分です。
生育期である4~9月の間に行い、一回り~二回り大きな鉢へと植え替えましょう。
植え替える際は鉢土の1/4を落としてから行います。
植え付けをするときも同様で、4~9月の温かい時期に行うようにしましょう。
軽くて衝撃に強い鉢
軽くて頑丈なグラスファイバーでできた鉢は、観葉植物を入れるのに最適です。
ユッカの水やり
春~秋の生育期は土の表面が乾燥したタイミングで、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与えます。
成長が穏やかな冬の季節は水やりを控え、週に1~2回程度にとどめましょう。
地植えの場合は、真夏の晴天が続いたとき以外は水やりをしなくても問題ありません。
冬は水やりをせず、乾燥気味にして育てましょう。
乾燥に強いユッカですが、水を耐えすぎると根腐れを起こしてしまうため注意が必要です。
水やりをとは別に、葉水は定期的にしっかりと行います。
こうすることで、ハダニなどの害虫を防ぐことができます。
昔ながらのシックなジョーロ
ひとつひとつ手づくりされた、シンプルなジョーロです。
ユッカの剪定のタイミングと方法
ユッカの葉が密集していたり、枝や幹が間延びしたりしてきたら剪定の時期です。
葉が密集してきたら、葉を根元から数枚カットし間引きます。
枝が間延びしている場合は根元から切り落とし、幹が伸び切り戻しをしたい場合は、整えたい場所からカットします。
剪定したしたから枝や葉が出るため、成長して欲しいとイメージする上部で切り落とします。
枝や幹の切り口が大きい場合は癒合剤(切り口からの水分の蒸発を防ぎ病原菌の侵入を防ぐ薬剤)を塗り、病害虫を防ぎます。
また、葉先が枯れて変色した場合も剪定が必要です。
傷んでいる箇所が小さければ、該当部分だけをカットします。
剪定後は日当たりのよい場所に置きましょう。
剪定作業におすすめ
女性でも扱いやすいラチェット機能で、簡単に切断できます。
ユッカの注意したい病気や害虫
ハダニは葉が乾燥するとつきやすい害虫です。
葉水を定期的に行い未然に防ぎましょう。
発生してしまった場合は殺ダニ剤を用いて駆除します。
一方、湿り気が高い環境ではカイガラムシやナメクジが発生しやすくなります。
葉に食害の跡が見られた場合はできるだけ早く駆除しましょう。
成長すると殺虫剤が効きにくくなるため早めの対処が重要です。
カイガラムシは一般的な殺虫剤で駆除できるのですが、ナメクジは専用の駆除剤でないと駆除できないため注意が必要です。
炭そ病は湿度の高い季節に発生するカビが原因の病気です。
円形の病斑が特徴で、その部分から葉が枯れ株を弱らせます。
病斑を見つけたならその葉を除去し、ほかの葉に感染しないよう薬剤を散布しましょう。
エアゾールタイプで手軽に使用できる
成分が枝に浸透して殺虫効果が約1カ月持続し、散布後に発生した害虫も退治します。
観葉植物ユッカの増やし方
ユッカは挿し木や幹挿しで増やします。
適して季節は成長の盛んな4~9月の間です。
ユッカが最も元気な生育期を選ぶことで、植物への負担を最小限とできるのです。
剪定で切り落とした枝や幹を挿し穂とし、葉が多い場合は葉を紐などでくくり扱いやすくしておきます。
葉がない場合は5~10㎝にカットします。
この時、根は下からしか出ないため上下がわかるようにしるしをつけておきます。
切り口は火であぶるか殺菌剤で処理するとより上手く増やすことができます。
下処理ができたなら、挿し穂の下部に発根促進剤を施します。
用土に挿し穂を挿し、水を与えたなら完了です。
土が乾くと発根しにくくなるため、土が乾かないようこまめに水やりをしましょう。
風水
ユッカの上向きの葉は陽の気を発し運気を向上させると考えられています。
活力をあげ気力を高めるとされているため、毎日通る玄関に置くのがおすすめです。
玄関は気が出入りする重要な場所。
ユッカの鋭い葉は気を流す力があるとされ、玄関に置くことで運気アップにつながるのです。
また、ユッカは仕事運や勉強運を向上させるとも言われています。
オフィスや勉強部屋にインテリアとしてユッカを置くのもおすすめ。
書斎などにユッカを飾ればやる気が出ていいアイディアが出てくるかも。
育てやすいユッカで室内やベランダにいろどりを
乾燥や寒さにも強いユッカはガーデニング初心者でも育てやすい観葉植物です。
多少日当たりが悪くても育つため、室内のインテリアとしても扱いやすくなっています。
元気よく成長するユッカを見ていると明るく元気な気持ちになりますね。
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