水菜(ミズナ、京菜)の育て方は?種まき・収穫時期や肥料・用土など、プランターでもできる水菜の栽培方法
江戸前期には栽培されていたという水菜。京都で漬物用の葉物として栽培されていたことからキョウナとも呼ばれています。深い切れ込みのある葉先がとがり、大株に育つので、身近な葉物野菜として定着しています。クセのない味はそのままサラダに加えたり、お浸しにしたり、鍋物にと大活躍。抗酸化作用のあるβカロテンやカリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンCなどの栄養も豊富。身近に栽培しておけば気軽に毎日のレシピにプラスできますよ。
目次
水菜(ミズナ)とは?
アブラナ科の二年草で、地中海沿岸が原産ですが中国にわたって広く栽培され、
日本では京都で古くから栽培されてきたといいます。
4月~5月頃にタネまきすると4~6週間で草丈30㎝ほどに育ち、収穫できます。
家庭では大株に育てず、草丈30㎝ほどに抑えて小株で収穫するのがおすすめ。
最近は小株どり用の品種も登場し、プランターでの栽培も手軽にできるようになってきました。
水菜の変種に京都の壬生寺地方で栽培されて葉先の丸いミブナがあります。
水菜の育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
タネまき期:4月~10月(小株どり)
収穫期:5月~11月(小株どり)
※関東地方以西基準
置き場所
日あたりの良い、やや湿り気のある場所を好みます。
水やり
地植えの場合、乾燥したら与えます。鉢植えの場合はタネが発芽するまでは表面を乾かさないように。
本葉が出てきたら土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
栽培のポイント
丈夫な性質で、土質も特に選びませんが、植えつける前に腐葉土や堆肥など
有機質や緩効性の化成肥料を混ぜ込み、保肥性と保水力を高めてやるとよいでしょう。
肥料が少ないところでも育ちますが、生育期間中は旺盛に育つので、1週間に一度を目安に液体肥料を与えましょう。
サラダなど生食する場合は大株のものより小株のものがおすすめ。
プランターにタネまきすれば1カ月ほどで草丈30㎝ほどに育ち収穫できます。
小株品種のタネをまく場合は1㎝間隔にすじまきし、生長とともに間引きしながら4㎝ほどの株間にして育てます。
草丈が10㎝ほどに育ったら1週間に一度を目安に液肥等を追肥してやるとより元気に育ちます。
生育適温は15~20度Cなので、春から秋まで、時期をずらしてタネまきすると、
5月~12月頃まで、絶え間なく収穫が楽しめます。
小株どりすれば初心者でも手軽に育てられるので、ぜひ、ひと鉢から初めてみては。
主な病害虫
害虫:アオムシ アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ
病気: うどんこ病、炭そ病
水菜栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
水菜の土はこれがオススメ
排水性、保水性、通気性、保肥に優れたマルチに使える野菜専用の培養土。
ココピートや赤土など、天然素材を中心に配合されています。
土は生育に適したpHに調整されており、そのまますぐに使えて便利。
一袋に標準型のプランター(65㎝)約1個分の土が入っています。
豊富なミネラル成分を配合した使いやすい液体肥料
9種類のミネラルと9種類ビタミン類、17種類のアミノ酸、
糖類を含む植物由来の天然有機質を豊富に配合。天然有機の働きにより、
有用微生物が活性化されて土壌中の菌類バランスが整い、土質が改善されます。
水で薄めて使用する液体肥料です。
食品成分でできた殺虫殺菌剤。殺ダニ効果も
還元水あめから作ったスプレータイプ。
アブラムシやうどんこ病に効果的で、ボトルを逆さにしても使用できます。
使用回数の制限もなく収穫前日まで使用できます。花や観葉植物にも使用できます。
初めての栽培は秋にタネまきするのがオススメ!
水菜を初めて栽培する場合は、害虫が少なくなる秋にタネまきするのがおすすめです。
春以降タネまきする場合は、防虫ネットなどを使って被覆しましょう。
水菜の名前の通り、生育には十分な水分が必要ですが、
大きく育った頃の過湿は病気になりやすくなるので注意して。
小株どりするなら生育旺盛でアクの少ない京みぞれや京しくれをお試しあれ。