アジサイ(紫陽花)の育て方は?挿し木や植え替え・剪定時期、水やり・肥料・用土など、あじさいの栽培方法
梅雨の訪れとともに咲き始めるアジサイ。雨に濡れてみずみずしく咲く姿はとても清楚で、誰もが好む花のひとつですね。昔から庭で良く育てられている花木ですが、最近は母の日に贈る鉢花としても人気です。その理由は、花色のバリエーションが増え、魅力的な品種が続々と登場しているから。丈夫で育て方が楽なのも人気の秘訣と言えそうです。樹木を植えたいけれど大きく育つのが心配な人は、まずは、背丈が低めで花も楽しめるアジサイの栽培から始めてみてはいかがでしょう。
目次
アジサイとは?
世界中に200種類もの種類があり、日本古来の原種「ガクアジサイ」とヨーロッパで品種改良された「西洋アジサイ」に分かれます。
「ガクアジサイ」は外側の花だけが開花し中心の花は蕾のままなので、素朴でシンプルな花姿が特長。
一方「西洋アジサイ」はすべての花が開き、こんもりとまとまって咲くため華やかな雰囲気が楽しめます。
それぞれに魅力があるので、混植すると違いをより楽しめますよ。
アジサイは、アルカリ性の強い土壌ではピンクや紫に、酸性が強い土壌では青く染まります。
自宅の庭の土壌を知るのに試しに植えてみるのもおもしろいですね。
花色をコントロールしたい場合は、土壌を改良するのもひとつの方法ですよ。
アジサイの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
植えつけ・植え替え期:12月中旬~3月
剪定:2月~3月上旬、7月~9月中旬、11月下旬
※関東地方以西基準
置き場所
水やり
土が乾きすぎると生育や花つきが悪くなるので、水切れに注意して。
土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。
栽培のポイント
植えつけは基本的には落葉期間中を除き、いつでも植えつけることが可能です。
地植えの場合は程よく日が当たり、冬、冷たい風が当たらない場所に植えてあげてくださいね。
アジサイは乾燥を嫌うため、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷり与えてください。
地植えの場合は、特別な水やりは不要です。
また、適度に肥料を与えると、たくさんの花を咲かせます。
植えつけのタイミングと花後と真冬に1回ずつ、緩効性の化成肥料を与えましょう。
アジサイは挿し木で簡単に殖やせます。
剪定した枝を挿し木にするのがおすすめですよ。ただし、剪定の時期とカットする場所によって開花の有無が決まります。翌年も花を咲かせたい場合は、花後すぐに葉を2~4枚残してカットし、秋以降に伸びた枝の下の位置でもう一度カットしましょう。
次の年に咲く花芽は10月頃につきますよ。
また、2~3年に1度は植え替えを行い、新しい土に変えて土壌の通気性を良くしてあげましょう。
株が大きくなり過ぎたときや花の咲く位置を維持したい場合も剪定してあげてくださいね。
主な病害虫
病気:うどんこ病、モザイク病、斑点病、炭そ病
アジサイ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
花色よく育てたいなら専用培養土がおすすめ
赤アジサイ用の培養土はアルミニウムを含まない専用培養土。
青アジサイ用はアルミニウムを多く含んだ原料や発色剤等もプラスされているので、より美しい花色が楽しめます。
天然カリ成分配合で花芽をつける。花木専用有機質肥料
土壌中の有効微生物を活性化し、長期間効果を持続させます。
カイガラムシやケムシなどの害虫退治&病気の予防に
カイガラムシやアブラムシ等の退治とウドンコ病の予防にも効果的です。
ガーデナーに大人気!ドライフラワーとしても楽しめるアナベル
枝が細くきっしゃな株姿と小さな装飾花が可憐で、ほかの植物ともなじみやすいのが特徴です。
「アナベル」は淡緑~純白~緑に変化する花を観賞するのはもちろん、
秋には緑~茶色に移り変わりドライフラワーとして楽しめるのも魅力のひとつ。
暑さと寒さにも強く強健なので、一度、育ててみてはいかがですか?
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