シシトウの育て方とは?栽培方法や収穫時期など詳しくご紹介
ししとうは、熱帯地域を原産とする夏野菜。高温に強く夏でも元気に育ちます。病害虫の被害も少なく栽培しやすいのが大きな魅力。初心者でもプランターや露地栽培で簡単に育てることができますよ。 ただし、栽培方法は同じでも環境や天候によって辛さが変わることがあります。辛いのが苦手な人は、辛みを抑えた品種を選ぶと良いかもしれません。
目次
シシトウとは?
基本情報
学名:Capsicum annuum var. angulosum
科名:ナス科
属名:トウガラシ属
和名:ししとう
英名:Green Pepper
原産国:熱帯アメリカ
シシトウの特徴
シシトウは、辛みのない甘トウガラシのこと。
シシトウは植物学的にはピーマンと同類、ナス科のトウガラシ属の植物で、辛みのある品種をトウガラシと呼んでいます。
シシトウの正式名称は「獅子唐辛子」。
実の先端が獅子の頭に見えることから名づけられたそう。
比較的どの品種も簡単に育ちますが、なかでも病気に強くて育てやすく味がよいのは「翠光」や「翠臣」。
たくさん収穫できるので、夏の合間ずっと楽しめますよ。
ししとうは、環境やストレスで辛さに影響が出ます。
辛いのが苦手な方は甘めな品種を選んだり、ストレスをかけない育て方を心がけましょう。
抗酸化作用の強い栄養素を含んでいることから、最近は健康野菜としても注目されています。
天ぷらや炒めものにするのがおすすめ。
どんどん収穫でき、自宅で育てれば毎日いろんな料理に活用できますよ。
シシトウの育て方と栽培のポイント
初心者でもコツをつかめばおいしく育てられるシシトウ。
その育て方のポイントをご紹介します。
基本的な生育のサイクル
種まき期:3月頃
植えつけ期:4月下旬~6月上旬
開花時期:6~10月頃
収穫期:6月~10月中旬
※関東地方以西基準
置き場所
シシトウの原産地は中南米のため、生育適温は22~30℃で高温でも元気に育ちます。
耐陰性はあまりないので、日に当たるところにおいてあげるのがおすすめですよ。
ただし、花に雨が当たると落花してしまうので、雨の当たらない軒下などで管理してくださいね。
土
高温と乾燥を好むシシトウ。
用土を作る際、粒の大きい赤玉土を混ぜ込むなどして水はけの良い土を用意しましょう。
また土作りが難しい方は、市販の野菜用培養土などでも十分育てられますよ。
有機由来の元肥入りでそのまま使える
天然素材中心の原料をベースに、排水性、通気性、保肥性にも優れた元肥入りの培養土です。
鉢植え植物にも最適で、生育に適したpH調整済です。
植え付け
種、苗どちらからでも育てられますが、種から育てると育苗に長い時間がかかるので、苗を購入して育てた方が無難です。
シシトウは根を浅く張るので、苗の場合は深めのプランターに浅めに植えつけるのがポイント。
また地植えでもプランター栽培でも、株間が近すぎないよう、45cmほど開けて植え付けましょう。
植えつけ後はたっぷり水を与えてくださいね。
またシシトウは最終的に1mくらいの高さまで成長します。
茎が細く折れやすいため、植え付け時に仮支柱を立てて、主茎が成長してきたら本支柱を立ててあげましょう。
水やり
シシトウは水不足のストレスで辛みが増してしまいます。
乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
肥料
成長期に、2週間に1度くらいの頻度で、化成肥料を与えてあげるといいですよ。
根元の葉色が黄色くなってきたら、それは肥料不足ということなので、頻度を増やす、もしくは量を増やしてあげるといいでしょう。
肥料不足もシシトウの辛みが増す原因になるので、よく観察してくださいね。
ゆっくり長く効果が持続。植物の生育を助ける
植物の植えつけ、植え替え時に混ぜるだけでOK。
1度混ぜ込めば1年間効果が持続。
根に直接触れても肥料やけの心配もありません。
植物の生育を助け、花つきを良くします。
支柱立て・誘引
主茎がのびてきたら本支柱を立てて、誘引してあげてください。
支柱は1mを超えるものを選びましょう。
支柱は土に対して垂直に刺し、さらに補強として土と並行に支柱を一本渡すと風で倒れにくくなるためおすすめです。
主茎は支柱にヒモで固く結びます。
シンプルな立て方で大丈夫なので、しっかり誘引してあげましょう。
収穫
実の大きさが5~7㎝程度の頃が収穫適期。
次々と実がなるため早めに収穫するのがコツ。
実をそのままにしておくと株が疲れてしまいます。
整枝
枝が込み合ってくると、風通しも悪くなったり、害虫の原因になってりするので整枝を行いましょう。
一番花(土に一番近い花)に近い枝を2,3本残し、それらより下に出てくる脇芽はすべて摘みます。
他にも枝が混みあっているところは切ってしまいましょう。
連作障害に注意!
ナス科であるシシトウは、連作障害(同じ土地に同じ作物を繰り返し栽培すると生育不良を起こす現象)を起こします。
一度植えた場所は最低3年は間隔をあけて植えましょう。
またコンパニオンプランツであるマメ科の枝豆や、虫よけのためマリーゴールドやカモミールと一緒に植えてあげのはおすすめですよ。
逆にナス科全般の野菜を一緒に育てたり、トマトとの相性は悪いので、一緒に育てることはおすすめできません。
主な病害虫
害虫:タバコガ、ハスモンヨトウ、カメムシなど
病気:青枯れ病、うどんこ病、軟腐病など
化学殺虫成分不使用!食品成分で作られた殺虫殺菌剤
イヤな臭いもなく、さまざまな野菜やハーブ、果樹に使えます。
有機JAS規格(オーガニック栽培)で使える食品成分の殺虫殺菌剤。うどんこ病などに効果的です。
長期間収穫を楽しめる!初心者向きの夏野菜ししとう!
シシトウは高温性の野菜なので、気温が十分上がってから植えると元気に育ちます。
苗を購入する際は一番花が咲いている苗を選ぶのがおすすめ。
最初についた実を早く収穫すると株が充実して長期間収穫を楽しめます。
またピーマンと育て方が大変似ているので、ピーマン栽培にチャレンジしてみてもいいですね。
ピーマンもシシトウも初心者向きの野菜なのでぜひチャレンジしてみてください。
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