クレマチス(四季咲き)の育て方は?剪定や水やり、肥料・用土など、品種豊富なクレマチスの栽培方法

2018年5月13日


ギリシア語でツルを意味する「klema」が語源のクレマチスは、細いツルに似合わず大輪の花をつけるインパクトの強さが魅力的。四季咲きには、上向きの大きな花が咲くフロリダ系や、横や下向きに多くの花をつける小・中輪のヴィチセラ系があり、品種や系統をアレンジすれば一年中、美しい花を楽しめます。

クレマチス(四季咲き)とは?

クレマチスは2000品種以上あるツル性植物の宿根草です。クレマチスの原種のひとつ「テッセン」は中国に自生する6枚の乳白色の雄しべが花弁化しているもの。花のように見えますが、実は、花ではないのですね。日本では花弁の形から「カザグルマ」とも呼ばれているのが原種です。

 

テッセンとは、ツルが鉄線のように強いことに由来しています。細く、曲線を描くツルに他に類を見ない華やかな花弁の形と色に目をうばわれることから、英国では「ツル性植物の女王」と呼ばれています。

バラをより引き立たせてお互いを美しく見せるので、バラと相性の良いパートナープランツとして花色を組み合わせたり、高低をつけたり、奥行きを演出するなどすれば、庭をゴージャスに演出することができます。

クレマチスの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

植えつけ期:12月初旬~2月中旬
植え替え期:9月中旬~7月初旬
開花期:品種によって1年中
※関東地方以西基準

置き場所

日当たり、水はけ、風通しの良い場所を好みます。

水やり

鉢植えは表土が乾いたら、花にかからないようにたっぷりと与えてください。夏は1日2回が目安。
庭植えは、ツボミから開花中は水切れさせないように注意しましょう。

栽培のポイント

クレマチス(四季咲き)の植えつけと植え替えは、真夏を除き一年中できますが、休眠中の12月~2月中旬がベスト。根を切られるとすぐ弱るので、植え替え時は根鉢をていねいに取り扱ってくださいね。

 

そのうえ移植も苦手。地植えにするなら始めから植え場所をよく考えてから植えつけることが大切です。鉢植えは鉢底穴から根が出てきたら、植え替えのサインです。

地植えでも鉢植えでも、植えつけの際はツルを1~2節分、土中に埋めて深植えするのがポイントです。元気に育てるには花色がくすんだり、雄しべが散り始めたりしたら、すぐに花を摘みましょう。花をそのままにして種ができると株が弱ります。

四季咲きの品種は、ツル全長の1/3~1/2ぐらいを残し、花後の早めに剪定しましょう。その後に伸びるツルに花芽がついて、1年に2~4回は花を楽しめます。

主な病害虫

害虫:アオムシ、ナメクジ、アブラムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、ハダニなど
病気:立枯病、白絹病、ウドンコ病、葉枯病、サビ病など

クレマチスを育てる為の用土、肥料、薬剤とは

専用肥料配合で花つきをコントロール

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花ごころ クレマチスの土 5L

花つきを良くするリン酸成分と、ツルがしっかり育つためのケイ酸肥料がバランスよく配合された専用土です。排水性も高く根腐れを防止します。

天然のミネラル成分配合で花つきアップ

バイオゴールドオリジナル

 

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追肥には各種天然材料を独自製法で時間をかけ熟成した天然有機肥料がおすすめです。豊富なミネラル類配合で、いろいろな植物に効果的です。

30日間効果が持続 幅広い植物に使用できる

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アブラムシ、ハダニ、ヨトウ、うどん粉病 花や緑など幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。害虫に対して速効性があるのが特長。病原菌の侵入も防ぐため、病気も防いでくれます。

花言葉は『美しい心』人気のクレマチスをお庭に

白や青紫~濃い紫など凛とした花を咲かせるクレマチスは近年とても人気の高い植物。しなやかなツルに、艶やかに凛とした花弁をつけるクレマチスの花言葉は「美しい心」、「高潔」など。かつてはヨーロッパの宿の門にクレマチスを植え、旅人をもてなしていたことから「旅人の喜び」という意味もあるようです。あなたも美しい花を咲かせてみませんか?