害虫の駆除方法とは?大切な植物の天敵!ガーデニングを行う上で知っておくべき害虫12選

2019年10月23日


虫やダニは、ガーデニングを行ううえで大切な植物にさまざまな被害を及ぼします。こうした害虫から植物を守る方法や駆除する方法、予防や対策などを知っておくと、実際に害虫が出現した際に慌てずに済みます。住友化学園芸の殺虫剤や殺菌剤などの利用を検討してみましょう。

害虫の駆除方法とは?

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・害虫駆除をしたいけれど害虫に合った対策方法が分からない ・どんな駆除や対策方法があるのか全く知らない ・無農薬で育てたいけれど、無農薬での方法はあるのか? このような悩みをお持ちの方は、ガーデニングを行ううえでかなり多いのではないでしょうか。 植物につく害虫には、大きく分けて2種類あります。 1- 植物を食べる虫:葉・新芽・花・根・枝など被害箇所が異なります。 土の中・植物内に隠れたり跳んで逃げたりするものもいます。 2- 植物の汁を吸う虫:大切な養分である体液を吸汁されるので、 植物の生育が悪くなり枯れることがあります。病気の媒介となるものも。 害虫によって駆除方法が変わるので、次に紹介する駆除方法を試してみましょう。

幼虫の間に取り除かないと手遅れ?カイガラムシの駆除方法

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カイガラムシは2,3mm~1cmと小さく、色味もきれいな不快害虫です。 カイガラムシがつきやすい植物:野菜・果樹・草花・サボテン・ラン・観葉植物など さまざまな植物について吸汁します。 カイガラムシの駆除のポイント:気づいた時には大発生していることが多いです。 同じ駆除方法でも、発育の段階で効果が異なります。卵・幼虫には効果がありません。 牛乳を使用しての防除もオススメです。古くなった牛乳で良いでので、 カイガラムシのいる葉に直接スプレーして乾かすだけでカイガラムシは窒息します。

家庭菜園の天敵!無農薬で対策できる?アブラムシの対策方法

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アブラムシの特徴:アブラムシ上科に属する昆虫の総称です。 体長2~4mm程度。集団で行動して複数の植物に寄生します。 アブラムシがつきやすい植物:野菜・草花など様々な植物につきます 葉野菜であればキャベツ・コマツナ、里菜であればトマト・きゅうり・ナス、 根野菜であればジャガイモ・ニンジンなど。 アブラムシの駆除のポイント:無農薬でも駆除することが可能です。 天然のハーブ液は、アブラムシの増殖を防ぐことができます。 有害物質が含まれている可能性もあるため、「天然」のものを使用しましょう。

放っておくと葉がボロボロに!?ヨトウムシの駆除方法

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ヨトウムシの特徴:日中は土の中に潜り、夜になると活動を始めます。 集団で行動するために葉がボロボロになるまで食べつくされるなどの被害を被ります。 食欲が非常に旺盛です。 ヨトウムシがつきやすい植物:雑食で多くの草花・野菜・果実を食べます。 野菜では白菜やカリフラワー、キャベツ、トマト、ホウレンソウなど。 草花ではバラやガーベラ、マリーゴールド、ゼラニウムなど。 ヨトウムシの駆除のポイント:密集して産卵する性質があるため、見つけたら卵のうちに駆除しましょう。 誘発剤などで土中に潜む幼虫をおびき寄せ、駆除します。

コーヒーを使って駆除する?ハダニの駆除方法

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ハダニの特徴:ハダニの体長は0.3㎜~0.8㎜ほどと小さく、短期間で大量発生します。 繁殖力が非常に強いです。 ハダニがつきやすい植物:バラなどのほとんどの植物で見受けられます。 ハダニの駆除のポイント:無農薬でも駆除することが可能です。 カフェインが有効成分となるコーヒーがオススメです。 飲料用よりも濃いコーヒーをスプレーすることで、より高い駆除効果が得られます。 葉の裏側にしっかりスプレーしましょう。

ビールや塩は本当に効果的!?ナメクジの駆除方法

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ナメクジの特徴:巻貝の仲間で、昆虫とされる虫とは違う種類の生物です。 貝殻が退化したものをナメクジ化と呼び、ナメクジ科に分類されています。 ナメクジがつきやすい植物:バラやアジサイなどの花全般。野菜・果物全般。 苔類や多肉植物、サボテンにもつきます。 ナメクジの駆除のポイント:ナメクジに熱湯をかけたり少数であれば ピンセットなどでつまんで捨てたりするのも良いでしょう。 嗅覚が鋭いナメクジには、ビールで誘引させてビール内に殺虫剤を混ぜておくなどすると簡単に駆除できます。

ダンゴムシは害虫なの?ダンゴムシの駆除方法

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ダンゴムシの特徴:5~10cmほどの大きさで、害はありませんがその見た目の気持ち悪さから 不快害虫とされています。湿気を好む夜行性です。 ダンゴムシがつきやすい植物:草花・野菜、特に苔が被害に遭いやすいでしょう。 ダンゴムシの駆除のポイント:殺虫剤はもちろんのこと、誘引剤、粉末剤など幅広い薬剤が使用されます。 また、無農薬であれば木酢液やコーヒーで、ニオイを苦手とするダンゴムシを撃退できるでしょう。

大量発生する時期はいつ?カメムシの駆除方法

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カメムシの特徴:寒い冬を乗り切るために、秋から暖かなところに集まってきます。 危険を察知すると悪臭を放ちます。 叩いて潰したら、周辺や潰したものにも悪臭がついて離れませんので注意しましょう。 カメムシがつきやすい植物:主に果実に被害が多く、真目や茎葉も加害します。 豆類もよく被害を受けます。 カメムシの駆除のポイント:カメムシは香りの強いハーブ類が苦手。 特にミントは、カメムシに対して忌避効果が高いとされています。 ミントはカメムシだけでなくさまざまな害虫に対しての防虫効果や、消臭効果なども期待できますよ。 ハッカ油を使用する場合は、ハッカ油を10~20滴ほどを水道水90mlで薄めて、 あれば無水エタノール10mlも混ぜてください。 ちなみにハッカ油はプラスチックを溶かしてしまうので、ガラスの容器を使用したほうが良いでしょう。

ケムシの毒は危ない?毛虫の駆除方法

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ケムシの特徴:ガの幼虫であり、体は毛で覆われています。 体毛に毒を持つチャドクガに注意しましょう。かぶれるので、テープなどで除去する必要があります。 ケムシがつきやすい植物:チャドクガは茶・ツバキ・サザンカなど。毒のないものは桜・ポプラ・ヤナギなど。 ケムシの駆除のポイント:早期発見・早期防除が良いでしょう。 ドクガ類がいるため、素手で触れるのは危険です。 幼虫は簡単に退治できますが、成長すると食害も多く薬剤も効きにくくなっていきます。

コナジラミ

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コナジラミの特徴:温度があると繰り返し発生します。 成虫はおよそ2mmほどの大きさで白いハエのような見た目です。 その見た目から、簡単に他の虫と区別が可能です。 葉の裏に密集して動かなくなります。一定の温度がないと越冬できません。 コナジラミがつきやすい植物:トマト・ナス・スイカ・メロン・フキなどの果実や草花、野菜、花木など多くの植物につきます。 コナジラミの駆除のポイント:完全変態するために一度の薬剤散布ではなかなか退治することができません。 繰り返し殺虫剤などを散布して防除することが肝心です。

ネキリムシ

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ネキリムシの特徴:苗の根元を食べ、被害を及ぼすことから「根切虫」と名付けられました。 夜行性で、夜になると活動し始めあらゆる植物の苗に被害を及ぼします。 ネキリムシがつきやすい植物:野菜を主として、幼虫は草花、苗木、稲、麦などさまざまな植物につきます。 ネキリムシの駆除のポイント:植物の茎を何かで囲ってしまうと良いでしょう。 例えば、紙や段ボールなど。また、高さ5cmほどにカットしたペットボトルを輪切りにして 地面に1,2cm差し込んで株元を覆うことで保護します。

アザミウマ

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アザミウマの特徴:別名スリップスとも呼ばれています。 夏の高温乾燥である時期に多発します。体長1~2mmの細長い虫です。 アザミウマがつきやすい植物:草花・野菜・花木・庭木・果樹などの葉や花。 アザミウマの駆除のポイント:花の被害が目立ちますが、花だけではありません。 花がらが発生源となるためこまめに摘み取ります。 長時間効果が持続する浸透移行性剤が防除におすすめです。

ハモグリバエ

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ハモグリバエの特徴:小さなハエの幼虫で、葉の組織に卵を産み、ふ化した幼虫が成長、成虫してサナギとなります。 内部を蛇行しながらトンネル状に食害していきます。 ハモグリバエがつきやすい植物:野菜・草花につきます。 ハモグリバエの駆除のポイント:殺虫剤が一般的とされています。 苗・鉢花購入時には、ハモグリバエの被害がない商品を選ぶことが大切です。 殺虫剤を使用したくなければ、防虫ネットを使用するのも良いでしょう。

ガーデニングと害虫は切れない関係

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ガーデニング、家庭菜園を行う上で、害虫との付き合いは切っても切れない関係です。 大切な植物を守るために、住友化学園芸の殺虫剤による駆除の方法や対策を知識として知っておくと、いざというときに慌てずに済むことでしょう。