ポトスの育て方とは?ポトスを育てるためには土が重要!?植え替えは本当に必要なの?

2019年11月6日


ポトスの育て方は初心者でも簡単でおすすめの観葉植物です。挿し木や支柱の使用、水耕栽培、ハイドロカルチャーに挑戦もでき、栽培が楽しめる植物です。日光を好み、鉢いっぱいの水を欲します。土は市販の培養土でお手軽。葉水を行い根腐れにも注意します。葉の剪定もぜひ。

ポトスとは?

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ポトスの特徴

初心者でも育てやすい観葉植物といえば、ポトスです。 常緑つる性植物であり、原産地が熱帯雨林であるために耐寒性こそありませんが、 室内では1年を通して楽しむことができますよ。 別名:オウゴンカズラ(和名は黄金葛) 科/属名:サトイモ科カブカズラ属 原産地:熱帯アジア、ソロモン諸島、太平洋諸島 葉に淡い黄色の模様が綺麗に入るつる性の植物 花言葉:永遠の富、華やかな明るさ、長い幸 風水的にもおすすめの観葉植物であり、 「自己活性化」「恋愛運アップ」の効果に加えて、お金にも縁があります。 ただし、「陰」の気も併せ持っているため、空気が淀みやすいトイレやキッチン、部屋の隅などに置くと良いでしょう。

ポトスの種類

ポトスの種類は数多く存在し、その数は50種類にも及ぶとされています。 そんな中でも人気の種類をいくつかご紹介しましょう。 ゴールデンポトス:一般的にポトスと言えばこれ!という品種です。 葉に黄色の斑があります。生長が早く、丈夫です。 ポトス・マーブルクイーン:緑と白のマーブル模様が特徴的です。 ポトス・エンジョイ:インドの農場で発見されたのちオランダで商品化された、ポトスの枝変わり品種です ・。 ポトス・ライム:黄緑色の明るい葉色が特徴的な品種です。部屋全体が明るい印象に。 ポトス・パーフェクトグリーン:その名の通り、葉に班のない緑一色の品種です。 生長が早く、ポトスの中でも日陰に強いため、置く場所を選ばないところが最大の特徴と言えるでしょう。 種類が豊富で葉の模様に特徴があるので、ぜひ自分好みのポトスを選んでみてはいかがでしょうか。

ポトスの栽培スケジュール

植え替え・植え付け期:4月~10月 肥料:春から秋の生育期に、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回 (液体肥料を10日に1回施すのも良い方法です) 年中、ホームセンターや園芸店で見かけますが、初めて育てられる方は春から秋がおすすめです。

ポトスに適した環境

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ポトスに適した環境:日当たり・置き場所

春から秋にかけては半日陰に、冬は日光によく当てましょう。 日光が弱いと、綺麗な模様が消えてしまうこともありますが、 かといって、夏の直射日光に当てると葉やけを起こしますので注意が必要です。 冬は室内の明るい場所で管理します。 ただし、暖房の風が直接当たるような場所では葉が傷んでしまいます。

ポトスに適した環境:土

観葉植物全般に使える、排水性と保水性を兼ね備えた土です。
プロトリーフ 観葉植物の土 

プロトリーフ 観葉植物の土

高温多湿を好みますが、水はけが悪いと根腐れを起こします。 そのため、水はけの良い培養土を使うことをおすすめします。 自分で土を作る場合は、赤玉土の小粒7、腐葉土2、堆肥1で配合します。 表面の土を赤玉土などで覆うことにより、コバエの発生を防ぐことが可能となります。 また、室内で小さめに育てたい場合には、ハイドロカルチャーでの育て方も良いでしょう。

ポトスの育て方

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ポトスの育て方:水やり

高温多湿を好むので、生育期は水やりも葉水もたっぷりと行います。 できれば、午前中がオススメです。 受け皿に溜まった水は、必ず捨てなくては根腐れを起こしてしまいます。 秋からは回数を減らし、冬は水切れを注意しましょう。 室内が乾燥している際には、葉水も忘れずに。 また、乾燥していると葉に埃がつきやすいので、ついでに柔らかい布などで葉の表面を拭くと良いでしょう。

ポトスの育て方:肥料

苗を植え替える時などには、緩効性肥料を使用すると良いでしょう。 肥料は与えなくても問題ありません。 それでも、丈夫に育てたい場合には、生育期に追肥することをおすすめします。 追肥は、5~10月の生育期間中に緩効性化成肥料を2か月に1回与えるか、 1000倍に薄めた液体肥料を月2回。 肥料を与えすぎると、根が肥料やけを起こしますので注意しましょう。

ゆっくり長く効く緩効性化成肥料

マグァンプK 大粒

マグァンプK 大粒

土に混ぜるだけで植物の生育を促進し、効果も約2年と長持ちするのもおすすめです。

観葉植物にそのまま使える液体肥料

ストレート液肥 観葉植物用

ストレート液肥 観葉植物用

希釈する必要がなく、ストレートで散布できるお手軽な液肥。健康的な植物の生育を促します。

ポトスの育て方:病害虫

ポトスは丈夫で、あまり病害が出ることはありません。 しかし、夏に乾燥するとハダニがつくため、葉水の回数を増やして予防します。 それでも発生したら、殺ダニ剤で駆除しましょう。 ポトスが注意したい病気は、「炭そ病」です。

ポトスの詳しい育て方

ゴールデンポトの背景

ゴールデンポトの背景

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ポトスの詳しい育て方:植え付け

時期:4月~10月 根が出ていない場合には、根が出るまで土を湿らせます。

ポトスの詳しい育て方:植え替え

鉢いっぱいに根が広がると根の吸収が悪くなってしまうので、 時期がきたら新しい用土で植え替えをしましょう。 ■必要なツール ・ポトス ・剪定バサミ ・一回り大きい鉢 ・観葉植物用の培養土 ・水 ・軽石 ■適正な時期:5月~7月の成長期 ■作業手順 1,根元を押さえて根土ごと丁寧に鉢から抜きだします。 2,根をほぐして土を落とします。 3,古い根や傷んだ根をハサミで切ります。 4,株分けをする場合は根を傷つけない様に均等に分けます。 5,植え替えの際は一回り大きい鉢、株分けの際は分けた株の大きさに合わせた鉢を用意します。 6,鉢に用土や軽石を入れて植え付けます。 多めに水をあげてしばらくは半日陰か明るい日陰で育てましょう。

ポトスの詳しい育て方:水耕栽培

水耕栽培は、下記の手順で行います。 ■必要なツール ・ポトスの挿し穂 ・ハイドロボールなどの用土 ・容器 ・割りばし ■適正な時期:剪定した後 ■作業手順 1.容器に1/3程度ハイドロボールを入れて、挿し穂を固定します。 そのまま割りばしでハイドロボールの上から挿して、根を固定させます。 2.根付くまでは、1ヶ月ほどかかります。ハイドロボールの用土には保水性があるため、 高頻度で水やりをすると根腐れしてしまうおそれがあります。 一度水をあげたら、数日空けてから次の水やりを行いましょう。

ポトスの詳しい育て方:支柱

伸びたつるをヘゴという支柱に這わせて、上へ上へと伸ばしていく育て方です。 ヘゴがポトスで全体的に覆われることで、緑色の柱となり、ポトスタワーと呼ばれるように。 インテリアのシンボルツリーとして存在感を放ち、インテリアで活躍することでしょう。

観葉植物やつる性植物の誘引に

ヘゴ支柱 クラーク

ヘゴ支柱 クラーク

ヘゴ支柱がわりとなり、つるを絡ませて使います。落ち着いたグリーンがガーデンにも馴染みます。

ポトスの増やし方

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ポトスの増やし方:挿し木

挿し木とは、親株の茎などを切り取り、土に植えて発根させる増殖方法のことです。 新芽の利用はさけ、新芽が伸びて充実した枝を使いましょう。 ■必要なツール ・ポトスのつる ・剪定バサミ ・割りばし ・挿し木用の土 ・土を入れる容器(植木鉢や育苗ポットなどで良い) ■適正な時期:5月~7月。 東京より西の地方であれば、9月上旬まで可能です。 剪定の時期と重なるため、剪定で切ったつるを使用すると良いでしょう。 ■作業手順 1.できるだけ若く充実した枝を切り取ります。 2.上葉2~3枚を残して、下葉を取り除きます。 3.発根率を上げるために「ルートン」など発根剤を付けます。 4.挿し木に適した用土を使ってさし床を用意します。 この時、あらかじめさし穴をあけておきましょう。 5.挿し穂の下部1/3くらいを埋め込みます。 6.水をたっぷりと与えて、半日陰で管理します。 ※根を確認できるまで途中で抜かない様に注意しましょう!

ポトスの増やし方:水差し

水挿しとは、切ったつるを水中に入れ、その切り口から根を生やして増やす方法です。 ■必要なツール ・ポトスのつる ・剪定バサミ ・容器(透明であれば、根の成長が分かりやすく、 インテリアにしてもオシャレに飾ることができます) ■適正な時期:5月~7月。 挿し木同様、剪定したつるを使用すると良いでしょう。 ■作業手順 1.剪定バサミでポトスのつるを5~15cmの長さまで切ります。 2.水の入った容器に、つるを挿します。 3.1週間ほど経過すると、根が生えて新しい芽が出てきますよ。 注意点としては、毎日水の交換を忘れないように。 発根促進剤を水に混ぜると良いでしょう。

インテリアを存分に楽しんでみませんか

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ホームセンターや園芸店などで1年中みかけるポトスは、 ガーデニング初心者でも簡単に栽培することができるオススメの観葉植物です。 また、ポトスの飾り方はさまざま。インテリアのひとつとして、取り入れやすいのも魅力的です。 いろいろな飾り方を試してみて、ぜひ日々のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。