ガジュマルの育て方をご紹介!室内や、ハイドロカルチャーでも育てられるの?
ガジュマルの育て方は、ガーデニング初心者にもお手軽で簡単。初めてでも手を出しやすい人気の観葉植物です。鉢からあふれる程度に水を与えますが、与えすぎると根腐れするので加減を見て水やりを行いましょう。選定や推し木のやり方からハイドロカルチャーまでご紹介します。
目次
ガジュマルってどんな植物?
・名前の由来:成長しながら樹木に絡みつくために、「絡まる」が訛ってガジュマルとなったという説が有力です。
また、「風を守る」を訛りとする説もあります。
・生息地:台湾・沖縄・東南アジア・インド・オーストラリアなどの亜熱帯地域
・好む気候:熱帯地方に分布する常緑高木であるため、暖かく日光がたくさん降り注ぐ気候を好みます。
・種類:
1.ガジュマル:一般的にガジュマルと言えばこの品種です。
沖縄などに自生しています。
生命力が強く、日光とともに生長していきます。
20mを超えるほど大きくなることも。
2.ニンジンガジュマル:ニンジンのように幹が膨らんでいます。
インテリアグリーンとして人気がある品種です。
3.センカクガジュマル:尖閣諸島に自生。
葉が小さく、耐寒性や耐陰性に優れています。
育てやすく丈夫ですが、希少品種となります。
4.パンダガジュマル:センカクガジュマルの突然変異。
高価な希少種です。
丸くて肉厚の葉がかわいらしく、憧れのガジュマルとされています。
・風水におけるガジュマルの立ち位置:縁起の良い観葉植物で、別名「多幸の木」と呼ばれており、運気を引き込む効果・金運アップの効果があるとされています。
また、沖縄では精霊「キジムナー」が住む木とされる言い伝えがあります。
ガジュマルの育て方のポイント
生命力の強いガジュマル。
初心者からチャレンジしたい観葉植物ですね。
そんなお手軽なガジュマルの育て方のポイントを見ていきましょう。
ガジュマルの土
水はけがよく、通気性のある土が良いでしょう。
湿潤な空気を好みますが、こもると根腐れにつながるので注意が必要です。
オススメのブレンドは、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト(小粒)1の割合が生育に適しています。
ガジュマルの日当たり・育成場所
耐寒温度は5℃で、下回ると葉が落ちてしまうので注意しなくてはなりません。
場所は、春~秋にはベランダなど日当たりがいいところが好ましいです。
屋内でも育つのか?と疑問に感じますが、耐陰性があるため屋内でも問題ありません。
ですが、元来日光が大好きな植物なので、日の当たる窓の近くに置くと良いでしょう。
ガジュマルの株選び
ガジュマルの株は、園芸店やホームセンターで売られています。
株を選ぶポイントとしては、
・葉の色や艶は鮮やかなもの
・根元の強さは固くてグラつかないもの
この2点です。
個性豊かな形をしているガジュマルなので、お気に入りの自分好みの形をした株を選ぶと良いでしょう。
ガジュマルの植え付け
・植え付けに適した時期:5月上旬~7月上旬。暖かな気候であるため、ガジュマルの生長期であるこの時期が良いでしょう。
また、生長が早いために根を傷つけても修復が早く定着しやすいということもあります。
・手順:
1.株をプラポットから抜きます。
2.根から土を取り除いて、傷んだ箇所は剪定ばさみでカットします。
3.鉢底にネットを敷きます。
4.幹が1cmほど土に埋まるように土を入れていきます。
5.鉢上部から2cmほど空け、割りばしなどの棒でしっかり土を詰めていきます。
・ポイント:
夏・冬のガジュマルは休眠期に入ります。
そうなると根の修復ができなくなるので、この時期の植え付けは避けるようにしましょう。
ガジュマルの水やり
春~夏は、毎日水やりを行います。
土表面が乾いていなかったり室内に置いていたりする場合は、2日以上空けてから水やりすると良いでしょう。
秋~冬は、月1、2回程度にします。
水のやりすぎは、根腐れの原因ともなるので注意しなければなりません。
水やりを行う際には、あふれ出るほどたっぷりあげるのがオススメです。
葉水ですが、基本的には毎日行うと良いでしょう。
乾燥を防ぐだけでなく、害虫予防にもなりますよ。
ガジュマルの肥料
肥料をあげなくても丈夫に育ちます。
室内に置いていて肥料をあげていると枝葉が大きくなりすぎてしまうこともあります。
それでもより大きく育てたいということであれば、春~夏にかけて、月1~2回肥料を与えましょう。
窒素:リン酸:カリウムの比率が同一のものを選ぶのがオススメです。
固形の緩効性化成肥料もお手軽です。
ガジュマルの剪定
剪定のタイミングは、5月~6月が良いでしょう。
生長期であるために、剪定のダメージが最小限で済み、修復も早いことからこの時期に行います。
「切り戻し」という方法で行います。
・手順:
1.枯れた枝は根元からカットします。
2.重なっている枝は、どちらかを根元からカットします。
3.真上に伸びた枝は先端のみ切り落とし、高さを調整します。
4.左右の飛び出した枝は先端をカットしてから、全体をバランスよく調整します。
別の剪定方法として、「丸坊主」というものもあります。
ガジュマルがひょろ長く元気がない場合に、枝をすべて切り落としてしまうやり方です。
また、「昇り竜」タイプにするには、盆栽の技術が必要となり、非常に難しいでしょう。
ガジュマルの増やし方
ガジュマルは、挿し木で増やすことが一般的です。
ガジュマルは種からも増やせる?
ガジュマルは種から育てることも可能です。
ただし、開花時期が曖昧であり、種はあまり流通していません。
ガジュマルを増やしたいということであれば、挿し木で増やす方が一般的です。
ガジュマルの挿し木
剪定した枝を使用することができるので、剪定する4月~6月が挿し木に適した時期といえるでしょう。
・手順:
1.剪定したガジュマルの枝を先端から10cmほどカットします。
2.葉は1枚だけ残して、残りは摘み取ります。
3.枝の切り口から白い樹液が出てくるので、水で洗い流しましょう。
4.水の入った入れ物に、枝の切り口を数時間入れておきます。
5.赤玉土・バーミキュライトを鉢に入れて、中央に枝をそのまま挿します。
6.直射日光が当たらないような半日陰に置いて、たっぷり水やりを行います。
7.根がしっかり生えて、新芽が出てきたら新しい鉢に植え替えの作業を行います。
ハイドロカルチャーでの育て方
植え替えを機に、ハイドロカルチャーに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
ハイドロカルチャーとは?
ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールという名の人工的に作られた土を使用した育て方です。
主に、以下のようなメリットがあります。
・ガラスの器であれば清潔感がある
・管理が楽(水が見えやすい)
・容器が劣化しにくい
ハイドロカルチャーへの植え替え手順
ハイドロカルチャーの手順は、まず根についた土を洗い、根腐れ防止剤とハイドロボールの入った器に埋めて、根を広げつつ安定させます。
そこに水を1/5まで入れれば完成です。
植え替え後の注意点、水やり、肥料
植え替え直後は日光に当たらない場所へ移動し、1週間は強い日差しを避けましょう。
水は器の1/5まで入れ、水がなくなったら、再び同じ量を入れます。
通常の鉢植えよりも根腐れしやすいうえに、水を与えすぎるとカビが発生するので注意しましょう。
そして月2回ほど、薄めた液体肥料を与え、毎年5~6月にハイドロボールと根腐れ防止剤を入れ替えます。
ガジュマルの病気・害虫
ガジュマルは生命力が強いため、滅多に病気になることはありません。
ただし、風通しが悪いなどの原因でカイガラムシが発生することもあります。
ガジュマルの病気
・根腐れ:ガジュマルは丈夫な観葉植物なので特にこれといった病気の心配はありません。
あえて言えば、「根腐れ」には注意した方が良いでしょう。
根腐れとは、水の与えすぎによって根が腐ってしまうことです。
その疑いがあるようであれば、しばらく水やりを控えて様子を見ます。
対処する薬などはないため、葉が落ち続けてしまう時には残念ながら処分するほかないでしょう。
ガジュマルの害虫
ガジュマルを育てるうえで注意すべき害虫は、カイガラムシやハダニなどです。
・カイガラムシ:ベタベタの排泄物を周囲にまき散らすため、ブラシなどでこすり落としましょう。
数が多ければ、農薬で駆除します。
・ハダニ:白く小さい虫で、乾燥している葉や茎に出没します。
予防策としては、葉水がオススメです。
水やりの際に葉にも水がかかるようにしたり、霧吹きで葉に水をかけたりしましょう。
ガーデニング初心者はガジュマルを育てることから始めよう
ガジュマルは、生命力が強く丈夫であるため、ガーデニング初心者にとっても育て方は難しくありません。
また、風水的にも縁起が良い観葉植物であるため、部屋に置いておくだけで運気アップに効果が期待できるでしょう。
観葉植物ガジュマルの育て方は、比較的簡単で、ガーデニング初心者にもオススメです。
土植えだけでなく、ハイドロカルチャーに挑戦しても良いでしょう。
個性的な自分だけのガジュマルを育ててみてはいかがですか。
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