アイビー(ヘデラ)の育て方とは?枯れないポイントや増やし方、水耕栽培についてもご紹介!
アイビー(ヘデラ)は根が張りやすく育てやすい植物で、観葉植物としても人気です。園芸品種も豊富で斑入りの葉が可愛らしくインテリアにもぴったり。肥料も少なくてOK、鉢での栽培だけでなくハイドロボールを使って水耕栽培(ハイドロカルチャー)の栽培もおすすめ。
アイビー(ヘデラ)とは?
つる性で育てやすく、観葉植物として人気のアイビー。
開花時期には黄緑色の花を咲かせます。
英名:アイビー
学名:Hedera(ヘデラ)
和名:キヅタ
原産地: 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア
開花期:9~12月
花ことば:永遠の愛、友情、結婚
栽培方法:鉢植え、水栽培(ハイドロカルチャー)
アイビー(ヘデラ)の種類
水栽培(ハイドロカルチャー)でも育てることができるアイビーは増やすのも簡単。
土を使わなくても良いので、病害虫対策も簡単です。
ここではアイビーの園芸品種を3種類紹介します。育てたい好みのアイビーを選びましょう。
ヘデラ・ヘリックス
「イングリッシュ・アイビー」やセイヨウキヅタとも呼ばれている品種です。
アイビーの中で最も園芸品種が多く、「アイビー」といえば
ヘデラ・ヘリックスを指すのが一般的です。
ヘデラ・コルシカ
イランやコーカサス地方が原産地のアイビーで「ペルシアン・アイビー」とも呼ばれています。
葉が大きく丸みを帯びているのが特徴で、屋外緑化でも広く使われています。
ヘデラ・カナリエンシス
「オカメヅタ」や「カナリーキヅタ」とも呼ばれる品種です。
グランドカバーとして使われることも多く、紅葉もするため四季折々の色の変化も楽しいアイビーです。
ただ、ヘデラ・ヘリックスと比べると寒さに弱いので屋外ガーデンに使用する際には注意が必要です。
アイビー(ヘデラ)の栽培スケジュール
アイビーの植え付け期は4~10月初旬の間です。植え付け後は一年中葉の鑑賞を楽しむことができます。
4月下旬から10月下旬の春~秋の季節は肥料をしっかりと与え葉をたくさん発展させるようにしましょう。
開花はあまり見ることはできないため、アイビーは葉を楽しむための品種となっています。
アイビー(ヘデラ)を育てるときの準備とは?
アイビー(ヘデラ)を育てるときに必要なもの
アイビーを育てる際にまず鉢、観葉植物用の土、肥料、鉢底ネットを準備します。
水栽培をする場合は底に穴のないガラス容器、ハイドロボールを用意します。
水栽培の場合は特に根腐れに注意が必要です。根腐れ防止剤も合わせて使用しましょう。
アイビー(ヘデラ)に適した環境
アイビーの栽培で第一に注意したいのは日当たりです。
アイビーは日光を浴びすぎると「葉焼け」を起こし葉が変色してしまいます。
一度葉焼けした葉は元に戻ることはないため、見た目が悪くなるばかりか酷い時には
アイビーを枯れさせてしまう原因にもなるのです。
とはいえ、アイビーは日光を好む観葉植物ですので、
木漏れ日が射す場所など明るい日陰で栽培するようにしましょう。
室内であれば、直射日光の当たらない明るい場所がおすすめです。
レースカーテン越しに日光が当たる場所などがアイビーの栽培に適しています。
完全に日陰になると、徒長し茎だけが長く伸びて綺麗な葉を作ることができなくなってしまいます。
直射日光の当たらない明るい場所を選んでアイビーの栽培をしましょう。
アイビーは低温に強く、氷点下5℃くらいまでなら耐えることができます。
ただし、霜がつくと悼んでしまうので軒下などで霜を避け、できるだけ0℃は下回らないようにします。
アイビーは丈夫で初心者にも育てやすい植物ですが、これらの点には注意をはらい元気なアイビーを育てましょう。
アイビー(ヘデラ)に適した土
小粒の赤玉土や観葉植物用の用土だけでも栽培は可能です。観葉植物用の用土は特に簡単でおすすめ。
小粒赤玉土と腐葉土を6:4の割合の水はけのよい土を作ると良いでしょう。
アイビーは根腐れを起こしやすいため、通気性が良く水はけがよい環境を好みます。
観葉植物の土ならコレ!
有機元肥入りで、初心者でも簡単に観葉植物が栽培できます。
アイビー(ヘデラ)の育て方
アイビー(ヘデラ)の苗の選び方
アイビーは苗から育てるのが一般的です。苗を選ぶ際は葉にツヤがあり厚みがある苗がおすすめです。
鉢の底から根が飛び出しているものは根詰まりをしている場合があるので避けます。
葉が多く色がしっかりとした元気な株を選びましょう。
アイビー(ヘデラ)の植え付け方・時期
植え付けは生育の盛んな4~9月の間に行います。
鉢植え:生育期を過ぎた10~3月は植え付けに不向きな季節です。
最適音が10℃以下になる季節は植え付けを避けるようにしましょう。
水耕栽培(ハイドロカルチャー):4~9月が植え付けの適期です。
生育期に植え付けを行うようにしましょう。
アイビー(ヘデラ)の水やり
鉢植え:土の表面の土が乾いたタイミングで水やりをします。
鉢底から水が流れてくるまでたっぷりと水を与えましょう。
鉢底からあふれた水は捨て、根腐れさせないよう気を配りましょう。
ハイドロカルチャー:容器の水がなくなったタイミングから2~3日経った後、
容器の5分の1程度まで水をやります。
水の与えすぎや、絶え間なく土が濡れている状態では根腐れを起こしてしまうため、
少し乾かしながら水を与えるイメージで水やりを行います。
アイビー(ヘデラ)の肥料
アイビーへの施肥は生育期の4~9月に行います。
液体肥料を2週間に1回を目安に水やりをするタイミングで行います。
ハイドロカルチャーの場合も同じタイミングで、液体肥料の濃度を調整して肥料を与えます。
アイビーは肥料が少なくとも育つ園芸品種ですので、肥料の与えすぎには注意しましょう。
簡単につかえる液体肥料
うすめる必要がなく、そのまま使用できる液体肥料です。
アイビー(ヘデラ)の剪定方法
アイビーの選定も生育期の4~9月の間で行います。
伸びすぎたツルをハサミでカットし剪定を行います。
葉が込み合っている部分は葉の付け根からカットし間引いていきます。
アイビーは丈夫な植物ですので、バッサリ切っても大丈夫です。
間引いた茎を挿し木に使用して増やすこともできます。
アイビー(ヘデラ)の病害虫
ハダニは黄緑~赤色の虫で0.5㎜と小さな虫です。葉の裏から吸汁し食害します。
水に弱いため葉水をしたりシャワーで水をかけたりすることで防ぐことができます。
カイガラムシは3㎜程度の虫で、排せつ物ですす病を誘発し株を弱らせます。
見つけ次第カイガラムシ専用のスプレーを用いて駆除するようにしましょう。
屋外の場合はナメクジにも注意が必要です。
直接取り除くか、量が多い場合は専用の駆除剤を用いて駆除しましょう。
まだダンゴムシは不快害虫といわれ、新芽を食べつくす厄介な虫です。
殺虫剤や誘引剤で駆除します。
アイビーはカビによる病気にも注意が必要です。
立枯病は根を腐らせることで株が枯れるのです。
株に元気がなくなったら立枯病を疑い、病変した根を除去しましょう。
灰色かび病は葉や茎に淡い褐色の斑が広がる病気。
病変した葉が回復することはないため、変色した葉はすぐに除去し薬剤を散布し感染を防ぎましょう。
炭疽病は葉やツルに褐色の斑が広がる病気です。
高温多湿の環境で、土からの感染が主なため水やりの際には土から水が跳ねないよう注意します。
アイビー(ヘデラ)の植え替え時期と方法
植え付けは生育の盛んな4~9月の間に行います。
鉢植え:生育期を過ぎた10~3月は植え付けに不向きな季節です。
最適音が10℃以下になる季節は植え付けを避けるようにしましょう。
鉢に土を4分の1ほど入れ、傷んだ根をカットしてから入れます。
隙間なく土が入るように上部3㎝まで土を足し、水をたっぷりと与えます。
水耕栽培(ハイドロカルチャー):4~9月が植え付けの適期です。
生育期に植え付けを行うようにしましょう。
ハイドロボールは容器の3分の1程度、傷んだ根をカットした苗を入れてハイドロボールを足し、
水を容器の5分の1まで入れて植え替え完了です。
アイビー(ヘデラ)の増やし方
アイビーの増やし方は挿し木がおすすめ。挿し木をする際は暑い季節を避け4~5月の間で行いましょう。
元気な茎を10~5㎝の長さに切り、下の方の葉を落とし水や土に挿します。
明るい日陰に置き、根が出た段階で土やハイドロボールに植え替えていきます。
アイビー(ヘデラ)の寄せ植え
寄せ植えをするときはシクラメンなど上に伸びる植物と好相性です。
アイビーのはつる性で下に伸びるため上下でバランスがとりやすくなります。
パンジーなど色とりどりの花やぷっくりと可愛らしい多肉植物にグリーンを添えるのもおすすめ。
アレンジしやすいアイビー(ヘデラ)でお庭もお部屋も華やかに
アイビーは育てるのも増やすのも簡単な観葉植物。
グリーンカーテンやインテリアとしてアレンジして思い思いに楽しみましょう。
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