毛虫の駆除方法!毛虫は自分で駆除できるの?駆除時の注意点、予防法などをご紹介!
大事に育てた花や野菜に毛虫がついていた…。ガーデニングをしている方なら、誰でも経験あるのではないでしょうか?チャドクガなどの毛虫は有害な毒針毛を持っているので、早めの毛虫対策が必要です。そこで今回は、木酢液をはじめとした殺虫効果の高い殺虫剤などをご紹介します。
目次
毛虫ってどんな虫?
明確に分類されている訳ではありませんが、主に体毛や棘が生えているものの俗称と覚えておくとよいでしょう。
4月~11頃に大量発生し、庭の草花や野菜を食べてしまいます。
人を襲うようなことはありませんが、体毛や棘に毒がある毛虫も多いので注意しましょう。
ガーデニングで遭遇しやすい、毒を持つ毛虫の種類です。
・ドクガ
・チャドクガ
・キドクガ
・モンシロドクガ
・イラガの仲間
・マツカレハ
・ホタルガ
これらの幼虫に刺されたり触れたりするだけで、炎症を起こす場合があります。
中でもチャドクガの幼虫はうっかり触れてしまうと湿疹、激しいかゆみなどの症状にみまわれるので要注意。
チャドクガの体には毒針毛が生えており、肌に付着すると抜けにくくなってしまいます。
また、死骸や抜け殻にも毒があるうえに、しかも毒毛が風に舞って飛散しやすいことも。
毒の被害に合わないためにもチャドクガを発見したら、安易に近づかない方が無難です。
毛虫を見つけたら
不用意に近づかず、正しい方法で毛虫対策してください。
駆除は自分で行うか、専門の業者に頼むか、どちらかになります。
毛虫の毒は一度刺されると、次に刺された時に重症化してしまうので、十分注意しなければいけません。
また、毛虫の種類によっては、症状が出てから治るまで時間がかかるものもいるので、自分で駆除する場合はなるべく露出の少ない服装をして、毛虫の毒に備えましょう。
駆除や殺虫剤の使い方がわからない、以前に刺されてアレルギーの症状が出たという方は、危険なので業者に任せることをおすすめします。
ある程度、駆除の知識があっても、毛虫の数が多かったり、高木についていたりする場合も業者に依頼した方が安心できるでしょう。
自分で駆除する場合
ここでは自分で駆除する方法をご紹介します。
また、たとえ毛虫が死んでも毒は残っている状態なので、死骸を入れたゴミ袋にも(毛虫注意)と表記するよう気をつけましょう。
無毒にする
チャドクガの毛虫は大概の場合群れており、同じ枝に集団で付いていることが多いので、発見したら枝元から切り落としてしまいましょう。
この時、振動で毛虫が落ちて毒毛針を飛ばすこともあるので、注意しながら作業します。
切り取った枝は毛虫ごと、50度以上の熱湯につけてください。
駆除できるうえ、毒も同時に消えるので後からの処理に手間がかかりません。
近づきたくない毛虫も簡単に駆除できる!
毛虫の種類によって、速効性と持続性(1週間程)の2つの効果を発揮。
散布後に発生した毛虫も駆除できるので、予防対策にもおすすめです。
毒針毛を飛散させる可能性あり
ポイントは毛虫に殺虫効果のあるタイプを選ぶこと。
購入の際は表示をチェックしてくださいね。
花や葉など、手の届く範囲に毛虫がいる場合はスプレー式殺虫剤、樹木全体等の広範囲に散布している場合、液体殺虫剤を散布する駆除がおすすめです。
殺虫剤を使用する際は、薬が肌に付着するのを防ぐため、マスクとゴーグル、手袋などでしっかり装備してから行いましょう。
また、殺虫スプレーで駆除する際、毛虫が暴れて毒毛針が飛散してしまうことがあります。
すると風に舞いやすくなり、皮膚に付着すると危険なので、注意しながら作業しましょう。
チャドクガなどの毒毛針を持つ毛虫に有効な殺虫剤もあるので、これを使用するのもひとつの方法です。
殺虫効果はありませんが、噴射すると固定材によって毛虫が動けなくなります。
その状態の毛虫を1匹ずつ、ピンセットや箸で取り除くか、葉や枝ごと切り取れば、後はゴミ袋に入れて処分するだけです。
チャドクガの動きをすばやく固定する薬剤
毒毛針の被害を心配することなく駆除できるので、慣れていない方にもおすすめ。
主にドクガ類に効果を発揮します。
無農薬
そんな場合におすすめなのが酢や木酢液です。
殺虫効果はないため、駆除というより予防策になりますが、毛虫を寄せ付けず植物が健やかに育ちます。
酢を嫌がる虫は多く、毛虫対策にも効果が期待できます。
食物酢のほかに、木炭を原料とした木酢液もおすすめです。
そのほか、殺虫成分の少ないオーガニック系の殺虫剤もあり、小さい子供やペットを飼っているご家庭でも安心して使えます。
天然成分由来で人にも植物にも配慮
有機JAS規格にも使用できるので、家庭菜園に最適です。
殺虫剤を使うのに抵抗がある…という方も安心して使えますよ。
予防法は?
けれど、毛虫が多量発生してしまうと手間と時間がかかるし、うっかり刺されたり触ったりしまうと大変。
被害のリスクを避けるためにも、しっかりと予防対策しておきましょう。
卵のうちに駆除
そのため、できるだけ卵のうちに駆除してしまいましょう。
冬の落葉期、葉の裏などを定期的にチェックして、卵を見つけたらすぐに熱湯をかけて処理します。
適度な剪定
庭の草花や樹木がうっそうと茂っていると、毛虫だけでなくいろいろな虫や病気が発生しやすくなります。
毛虫は日当たりが悪く風通しのよい場所を好むので、こまめな剪定を心掛けて葉を見やすくしておきましょう。
予防薬剤
葉や根元の土に薬剤を撒いておくことで、卵から羽化しても薬剤を食べた毛虫は、そのまま死んでしまいます。
死骸にもまだ毒があるので、処理する際は十分注意しましょう。
無農薬(木酢液など)
食物酢でもよいですが、どちらかというと匂いの濃い酢の方が、より効果を期待できます。
木酢液も人や草花への影響に配慮したい場合に適しています。
木酢液は木炭などを焼く時に出る水蒸気を冷やし、液体にしたもので独特の匂いが特徴です。
毛虫対策にもよく用いられているので、ぜひ試してみてください。
木酢液も同じように木酢液水を1:3で薄め、植物の葉や根元に注ぎます。
原液は刺激が強いので、必ず薄めてから使用しましょう。
酢も木酢液も長期的な効果はないので、2週間に1回ほどは散布する必要があります。
正しい毛虫対策でガーデニングをより楽しいものに!
育てる植物が多くなればなるほど、いろいろな虫との関わりも増えてきます。
毛虫対策をしっかりとして予防することが何より大切ですが、発生した場合は早めに駆除しましょう。
ぜひ、安全な範囲内で駆除してくださいね。
毛虫の被害を防いで、ガーデニング生活を心から楽しみましょう。
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