フウセンカズラ(風船葛)の育て方は?種まき時期や肥料・用土など、苗から鉢植えもできるフウセンカズラの栽培方法
提灯のような、ふっくらとした果実をたくさん実らせるフウセンカズラ。タネには白いハート模様があり、愛嬌のある表情が人気です。鑑賞時期が7月~9月で、夏休みに栽培する植物として最適。カンタンに発芽し、病害虫にかかりにくく、丈夫で育てやすいので、子どもと一緒に栽培を楽しめますよ。
目次
フウセンカズラとは?
フウセンカズラはムクロジ科、ツル性の一年草。別名「バルーンパイン(風船のつる草)」とも呼ばれます。
「ほおずき」に似ていますが、フウセンカズラは全く別の植物なんですよ。
初夏に小さな白花を咲かせますが、花後につく直径3㎝ほどの風船状の果実を眺めるために栽培されることがほとんど。
鉢植えに支柱を立ててアサガオのように、あんどん仕立てにしたり、垣根に絡ませたり……。
フェンスやネットにツルをはわせれば緑のカーテンが完成します。
窓辺のまわりに植えれば、旺盛に茂る葉で日陰が生まれ、涼やかに過ごせますよ。
フウセンカズラの育て方と栽培のポイント
基本的な生育のサイクル
開花期・鑑賞期:7月~9月
植えつけ期:5月中旬~6月中旬
置き場所
フウセンカズラは、日当たりを好みます。水はけの良い場所で育てましょう。
水やり
鉢植え、地植えともに、乾き始めたら水をたっぷりと与えてください。
栽培のポイント
フウセンカズラを育てるのは、とってもカンタン!
日当たりの良い場所で水やりを行い、支柱を立ててあげるだけで育ちます。
苗の植えつけは、5月中旬~6月中旬が適期。
土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでから、20~30㎝株間をあけて苗を植えつけます。
採取したタネをまいて育てたい時は、5月初旬にタネまきを行います。
まく前に一晩ほど水に浸し、皮の表面に少し傷をつけると発芽しやすくなりますよ。
約1週間で発芽します。本葉が4枚~5枚になったら植え替えましょう。
生育中は緩効性の肥料を置き肥にするか、液体肥料を定期的に施します。
本葉が5枚~7枚になった頃、茎の先端をカット(摘心)すると、枝の数が増えて大きく生長しますよ。
フウセンカズラはツルが絡む場所がないと地面に倒れてしまうので、
支柱は植えつけと同時に、早めに立てましょう。
フェンスやネットでも代用できますよ。
生育が旺盛で、巻きひげが絡みつきながらぐんぐん生長し、あっという間にグリーンカーテンができ上がります。
主な病害虫
害虫:ハダニ
病気:特になし
フウセンカズラ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは
初期育成に必要な栄養素がはいった有機培養土
元肥入りでいろいろな植物に手軽に使用できます。
赤玉土や鹿沼土、バーク堆肥をほどよく混合し、保水性と排水性の高い培養土は、鉢植えにもぴったりです。
水で薄めて使用する即効性の液体肥料
植物の生育に欠かせない各種成分をバランスよく配合した、すばやい効きめの液体肥料で、水で薄めて使用します。
そのままスプレーするだけ。害虫と病気を防いでくれる
ハダニ類やアブラムシ類、退治に効果的。
害虫とうどん粉病などの病気を同時に防いでくれるスプレー剤。
そのままスプレーするだけで手軽に使用できます。
草花はもちろんトマトやキュウリ、ナスなどにも使用できます。
日本の夏の風物詩フウセンカズラを自宅の軒先で育ててみませんか?
フウセンカズラの花言葉は「あなたと共に」「あなたと飛び立ちたい」というふたつの意味があり、とてもロマンチック。
恋人や大事な相手に贈る言葉にふさわしいですね。
夏に風船のような実をつけ、秋にハート形のタネを落とす日本の夏の風物詩、
フウセンカズラを自宅の軒先で育てて、風情を感じてみませんか?